初めての一人海外旅行でホーチミンを訪れ、その復路便でJALのビジネスクラスに搭乗しました。普段はなかなか縁のないビジネスクラスですが、今回は特典航空券のセールを利用して、割とお手軽なマイル数でチケットを手に入れることができたのです。国内線で国際線機材のビジネスシートに座った経験はあったものの、実際に国際線でサービスを受けるのは初めてのことでした。
ベトナム旅はもちろん楽しかったのですが、乗り物好きとしては、この帰りのビジネスクラス搭乗も個人的に楽しみにしていました。実際のフライトは超快適で、ベトナムから日本への移動が一瞬に感じました!
この記事では、ホーチミン(タンソンニャット国際空港)から成田空港までのJAL750便における、ビジネスクラスの搭乗記を写真と共にお届けします。
ホーチミン~日本の特典航空券に必要なマイル数について
ホーチミン~日本のJALビジネスクラスの特典航空券は、通常ならば40,000マイルからとなっています。ただ今回自分はブラックフライデーに合わせた特典航空券のセールを用いて、28,000マイルで発券することが出来ました。(なおこれに加えて燃油サーチャージが17,070円かかっています……)
実は最初からビジネスクラスに乗るつもりはありませんでした。ただ、JALの特典航空券は空席が少なくなると必要マイル数が増える仕組みになっています。そのため、エコノミークラスとビジネスクラスで必要なマイル数がほとんど変わらない状態になっていたのです。それならばと今回はビジネスクラスの特典航空券を発券することにしました。
なお自分はホーチミンから札幌までを通しで発券しました。JALの特典航空券は国内線が一区間無料になるので地方在住の人には非常にありがたいですね。ちなみに国際線区間でビジネスクラスに乗った場合、乗り継ぎの国内線区間はクラスJとなります!これも地味に嬉しいシステムですね。
タンソンニャット国際空港での手続きとラウンジ
早朝でもターミナルは人多め

ここからは実際の搭乗記を書いていきたいと思います。JAL750便のタンソンニャット国際空港の出発時間は朝の7:50とかなり早めです。そしてタンソンニャット国際空港の出国審査はかなり混雑するという話を聞いていたので、余裕を持って5:15に空港に到着しました。
ちなみに空港までは市内のホテルからGrabで来ています。早朝でもGrabは問題なく捕まるとは思うのですが、念の為前日の夜に事前予約しておきました。
しかし5時台でも写真の通り空港は人で溢れています。都市の規模の大きさの割にはあまり広くない空港なので、余計に混雑しているように感じるのかもしれません。

とりあえずチェックインします。5時台でもエコノミークラスのカウンターは結構並んでましたが、ビジネスクラスのカウンターは前に1組待っている程度だったので、スムーズにチェックインできました。

人生で初めて、Cの文字が書かれたチケットを手にしました。早起きでかなり眠かったのですが、このチケットを見たら一気にテンションが上がりますね。

混雑に巻き込まれるのも嫌なので、さっさと出国審査へ。ある程度は並んでいたものの、なんだかんだ30分くらいで出国審査と手荷物検査を抜けることが出来ました。制限エリア内に入ったのが5:50頃。案外余裕でしたね。

ラウンジで朝ご飯を食べながらゆったり休憩することにします。タンソンニャット国際空港にはJAL便で使えるラウンジは二箇所あるのですが、評判の良さそうなLa Saigonnais Business Loungeへ向かうことにしました。出国審査を抜けた後のエスカレーターで3Fに上がります。

3Fの奥まったところにラウンジの入口があります。
ラウンジ「La Saigonnais Business Lounge」へ

ラウンジに入室しました。広さこそ控えめながら、エメラルドグリーンを要所に配した落ち着いたデザインが印象的で、全体的にとても良い雰囲気です。

席には余裕があったものの、滑走路や飛行機が見える席はあまり多くなく、自分が行ったときにはもう埋まってしまっていました。これは仕方ないですね。

食事の種類も正直そこまで多くはないのですが、フォーがあるのがベトナムらしくていいですね。具が入った容器があるので、自分でスープやトッピングを乗せていくようなスタイルです。

ということで、フォーをいただきました。優しめの味で量も軽めなので、朝一番に食べるにはぴったりですね!

後はコーヒーと共に軽くケーキやフルーツを食べる程度にしておきます。自分は割と少食なので、ビジネスクラスの機内食に向けてセーブしておきます。

アオザイなど民族衣装の展示もありました。ちなみに今回自分は使いませんでしたが、このラウンジにはシャワーもあるみたいです。
搭乗ゲートへ

出発時間の30分前の7;20に搭乗開始ということで、ちょっと早めの7:10分ごろにゲートに来ました。搭乗するのはボーイング787-8です。
ちなみにゲート近くの売店で水を買ったのですが、制限エリア内の売店の値札はベトナムドンでは無くドル表記になっているので注意です。ただ支払い自体はベトナムドンで支払えるので問題ありません。まあそもそもビジネスクラスならあらかじめ席にペットボトルが用意されているので、わざわざ買う必要も無かったんですけどね……

予定通り7:20に搭乗開始となりました。ボーディングブリッジは前から二番目のドアに取り付けられており、今回予約したビジネスクラスのシートは1番目と2番目のドアの間にあるエリアにあります。飛行機に入って左側に進むのもいつもと違う感覚を味わえて嬉しくなります。
いよいよ搭乗!ビジネスクラスの設備とサービスを満喫
旧世代のシートでも、広さは十分

ついにビジネスクラスの座席とご対面です。この機材に搭載されているビジネスクラスは「JAL SHELL FLAT NEO」と呼ばれる、JALの中では古めのタイプの座席です。最近流行りの個室タイプの席と比べるとちょっと見劣りしますが、座席の広さは流石ビジネスクラスといったところです。
初めからブランケットと簡単なアメニティセット、そして大きな枕がセッティングされていました。水も一人一本用意されていたので、わざわざ買う必要なかったですね……

アメニティポーチは中距離線なので簡易的なバージョンです。蒸気でアイマスクは仮眠するのにかなりありがたいアイテムでした。

実際に座ってみるとやっぱり広いですね。シートベルトを付けると前のポケットのものを取るのに一苦労するレベルの広さです。ちなみにビジネスクラスはほぼ満席でした。

挨拶があり、機内食のメニューについて説明いただきました。自分は洋食を選択。

プッシュバックが始まりました。お隣にはシンガポールに向かうのであろうスクートが。
現在ホーチミンでは新しい空港(ロンタイン国際空港)を建設しているようなので、タンソンニャット国際空港から飛び立つのは自分にとっては最後になるかもしれませんね……

グラハンの方が手を振ってお見送りしてくれました!

ということで無事離陸しました。ホーチミンの街並みを眺めながら上昇していきます。

安定飛行に入ったところでおしぼりを頂きました。ちゃんとした布おしぼりなのがビジネスクラスに乗っているんだなと感じさせてくれます。
また、JALのビジネスクラスは機内Wi-Fiを無料で使うことが出来ます!ちょっと手順がややこしいので、シートポケットに入っているリーフレットに従って設定していきましょう。
お待ちかねの豪華な機内食

程なくして機内食のサービスが始まります。飲み物ですがあまりお酒は強くないのでノンアルコールワインにしておきました。おつまみミックスはエコノミーと同じものですかね。

せっかく窓側に座っているので、Twitterで一億回見た構図で写真を撮ってみます笑

そしていよいよ本格的に食事がサーブされます。まずはパンとサラダが運ばれてきました。このパンが思いがけず超美味しくてテンションが上がりました。

前菜を美味しくいただいたところでメインが登場。見た目から良すぎます!
お肉はいい感じに柔らかく、付け合せのマッシュポテトも美味しくて最高でした!

デザートは東南アジアらしさを感じるココナッツプディングでした。コーヒーと共にゆったりといただきます。
初めてビジネスクラスの機内食を食べましたが、前菜→メイン→デザートと段階を踏んで提供されるのが新鮮でした。JALはエコノミーでも十分機内食は美味しいのですが、ビジネスクラスは別格だと感じました。
シートをフラットにして少し仮眠

早起きだったのもあり、機内食を食べたところでちょっと眠くなってきました。せっかくの立派なシートですし、目一杯シートを倒して仮眠したいと思います。
残念シートと言われがちなシェルフラットネオですが、最大170度まで倒すことができ、ちょっと斜めではあるものの頭から足元までまっすぐフラットになります。

人によってはずり落ちるような感覚があるといいますが、体重が軽めの自分は問題なく爆睡できました。飛行機は基本的に気持ち上向きを向いていることが多いのもあり、個人的にはほぼ水平のベッドに寝ているような気持ちでゆったりできました。
目覚ましのコーヒーとチョコでリフレッシュ

シートをフルに倒して仮眠を取り、鹿児島上空ぐらいのタイミングで目が覚めました。せっかくなので目覚ましのコーヒーと合わせて、いつでも頼める機内食メニューからチョコレートを頂きました。このチョコレートもとても美味しかったのです!後で調べたところジャン=ポール・エヴァンのチョコレートみたいですね。
あっという間に着陸

約5時間半のフライトはあっという間に過ぎ、成田空港が近づいてきました。

定刻通り無事成田空港に着陸しました。ただいま日本!

ターミナル中心部に超近い61番ゲートに到着しました。これは嬉しい。

ビジネスクラスは降機も優先されます。ビジネスクラスの乗客が一通り降機するまでエコノミークラスとの境のカーテンは閉められたままなので、最後までゆったりと準備をして降りることが出来て快適です。
最後に記念にお世話になったビジネスクラスのキャビンの写真を撮っておきました。

ということで無事に日本に帰国しました。初めて国際線のビジネスクラスに乗りましたが、あまりに快適すぎてあっという間に日本に着いちゃいましたね。今度はもっと長距離のビジネスクラスにも乗ってみたいところです……
おまけ:成田→羽田の乗り継ぎについて

以前記事にした通り、ベトナムへ向かう際の羽田・成田空港の乗り継ぎは超ギリギリになり散々な目にあったのですが、帰りの成田→羽田空港の乗り継ぎは余裕を持って行うことが出来ました。

JAL750便は成田空港に15:20に到着しますが、手荷物を受け取っても15:45発の羽田空港行きバスに乗ることが出来ました。(一応JGCなので荷物は優先返却されていますが、優先返却がなくても16:00のバスには余裕で乗れそうです)

羽田空港第1ターミナルには17:00過ぎに到着。乗り継ぎ先は18:30発の新千歳行きJAL527便なので余裕です。

ビジネスクラスの乗り継ぎということで国内線区間はクラスJとなり、ゆったりと札幌へ帰宅しました。
羽田~成田の乗り継ぎ、トラブルが無ければ全然余裕なんですけどね……一度どこかで遅延が起きると一気にピンチに陥るので、やっぱりなるべく避けたほうがいいかもしれません……