南大東島の観光を楽しむ!鍾乳洞とシュガートレインの廃線跡を巡る旅【北大東・南大東島旅行 #4】

北大東~南大東の(当時)日本一短いフライトを楽しみ、南大東島へやってきました。翌日の午前中の便で南大東島から札幌へ帰る予定なのであまり時間は無いのですが、来たからにはできる限り観光を楽しみたいと思います。

特に南大東島は北大東島と比較しても分かりやすい観光スポットが多く、特に星野洞という鍾乳洞は最高でした!

目次

地下に広がる広大な鍾乳洞:星野洞

車で空港から星野洞の入口へ

星野洞入口

南大東空港へ到着後レンタカーを借り、最初に向かった場所は星野洞と呼ばれる鍾乳洞です。南大東島はサンゴ礁が隆起してできた島ということで、島のほとんどが石灰石で出来ており、島の地下にはそこら中に鍾乳洞があるようです。

そんな中でも観光客が気軽に観光できるのが星野洞です。南大東島一番の観光地ですが、営業時間が9:30~11:30、13:00~16:30となっており、午後の飛行機で南大東島に付いた場合は早めに行かないと閉まってしまうので注意です!

写真に写っているのは鍾乳洞への入口ですが、直接この入口から入るのではなく、まずは駐車場の横にある建物で入場料1000円を払ってから入りましょう。

星野洞の鍾乳洞へ向かう通路

建物を入ると、長い坂道を下っていきます。それなりに深く潜りますが、帰りは右にある動く歩道に乗って戻れるのでとてもありがたいです。

星野洞につながる階段

更にもう一枚扉を抜けて、階段を降りていくと、いよいよ広い空間へと出ていきます。

東洋一とも言われる美しき鍾乳石の景色を楽しむ

星野洞内部

こちらが扉を抜けて進んだ先の空間ですが、想像よりもかなり大きくて驚きました!入った直後の場所が一番高い場所で、大きく2手にルートが別れて下っていくような見学順路になっています。

星野洞内部

広い地下空間の中、太さの異なる鍾乳石が織りなす景色は圧巻です。太い柱上の鍾乳石もいいですが、天井に細かくびっしり垂れ下がっている鍾乳石にも惹かれます。

星野洞内部

通路の天井も細長い鍾乳石で埋め尽くされています。ここまでの密度は中々見られないのではないでしょうか。

星野洞内部

洞窟自体は見学ルートよりも先に続いているように見えました。この闇の先は一体どうなっているのでしょうか……想像するのも楽しいですね。

星野洞内部

入口から右方向に進むルートは、急な階段をひたすら降りていくちょっと大変なルートですが、高低差があるからこその独特な景色が見られてとても楽しいです!滑りやすいので注意して降りていきます。

星野洞にある膜状の鍾乳石

まるでカーテンのような鍾乳石がありました。この形は中々見ないですよね。夜空に浮かぶオーロラのようにも見えます。

星野洞内部

一番下から上のほうの空間を見上げるのもとても良いです。こうして見るだけでも色々な形の鍾乳石があって面白いですね。ただ戻りの階段は結構大変でした…笑

実は自分は日本三大鍾乳洞は全て制覇していたりとそれなりに色々な鍾乳洞に行ってきましたが、星野洞は日本中の鍾乳洞と比較してもかなり満足度が高かったです!超オススメです。

島中を走っていたシュガートレインの跡を辿る

かつてサトウキビを運んでいた車両たちの展示:シュガートレイン展示場

シュガートレイン展示場

南大東島は昔からサトウキビの生産が主力産業となっていましたが、かつてサトウキビの島内の輸送を効率化するべく、シュガートレインと呼ばれる鉄道が走っていました。1900年頃に敷設され、1983年に廃止されるまで約80年間ほど運用されていたそうです。

廃止されてから大半の施設は撤去されてしまいましたが、今でもチラホラと鉄道が走っていた痕跡が残っています。その中でも、かつて使用されていた車両が展示されているシュガートレイン展示場は一番分かりやすいスポットです。

シュガートレインの解説

展示場の横にはシュガートレインの解説パネルがあります。路線図を見てみると、島中を一周する環状線に数々の支線もあり、かなりの密度で敷設されていたことが分かります。

南大東島シュガートレインの蒸気機関車2号機

こちらは蒸気機関車の2号機だそうです。赤いアクセントカラーが可愛くて良いですね。後ろには客車も連結されています。

ただ屋外で保存されているため、めちゃくちゃ錆びています……細い部分は既に崩れているため、今後原型を保った状態で保存され続けるか心配です……

南大東島シュガートレインのディーゼル機関車8号機

お隣にはディーゼル機関車8号機が保存されています。どうやら昔は青色の車両だったようなのですが、こちらも錆によって茶色い機関車になっています……ただこれはこれでかっこいいかもしれません。内燃機関が見てているのも個人的には好きです。

後ろにはサトウキビを載せていた貨車が連結されています。

シュガートレインのディーゼル機関車8号機の運転台

運転台を覗いてみると、機器類が残ったまま錆びていて、これはこれで味があります。

一周線(北線)十八号集積場跡

一周線(北線)十八号集積場跡

続いては島に残る線路跡を巡っていきます。こちらは十八号集積場跡です。街の中心地から比較的近く、大きな交差点にあるので分かりやすくてオススメです。

一周線(北線)十八号集積場跡

集積場跡といっても残っているのは線路だけですが、結構な距離の線路が残っています。かつてはこの先に続く道路へまっすぐ線路が伸びていたのでしょうか。

一周線(北線)九号集積場跡

一周線(北線)九号集積場跡

続いて訪れたのは九号集積場です。

一周線(北線)九号集積場跡

こちらは先程の十八号集積場跡と比べると細い道路にありますが、線路が道路を横断していて、まあまあの長さの線路が残っています。

一周線(南線)三号集積場跡と近くの廃線跡

一周線(南線)三号集積場跡

島の南部の方に移動すると三号集積場跡があります。こちらは線路の周りが茂っていて少々わかりにくい感じでしたが、解説の看板も建っています。この線路の両端には林が続いているのですが、どうやらこの林は線路跡に植えられたものらしいです。

シュガートレイン廃線跡

さらに特に看板が無いのですが、三号集積場跡から少し進んだ場所に、道路を横断するようにかなりの距離の線路が残っているポイントがあります。Googleマップには登録されていたので、参考にしてぜひ訪れてみてください。

南大東島の夕方の景色

線路跡を探し求めながら島を回っているうちに、日が落ちてきました。そろそろホテルに向かいます。

ホテルよしざとに宿泊

南大東島のホテルよしざと

南大東島は北大東島と比べれば宿泊施設は多いですが、その中でもかなり大規模な宿がこちらの「ホテルよしざと」です。結構立派な建物です。

ホテルよしざとの別館

ただこの日はかなり宿泊者も多かったらしく、自分が宿泊したのは道路を挟んだ反対側にある別館でした。

ホテルよしざとの別館の客室

別館のツイン部屋はこんな感じ。最低限の設備ではありますが、夕飯・朝食付きで5900円はかなり安くてコスパが良いです。ただ、トイレ・シャワーが共用なので注意です。

ホテルよしざとの朝食

食事は本館のレストランでいただきます。夕飯の写真を撮りそこねていたので朝食の写真を貼っておきますが、しっかりとした食事で大満足です。ちなみにご飯はおかわりできます。レストランは最上階にあるので、特に朝は景色も楽しめますよ。

南大東島の夜は星空を楽しむのがオススメ

南大東島の星空

この日は七夕だったこともあり、夜は星を見に出かけました。自分は塩屋海岸という海岸に行きましたが、暗い場所ならどこでも星空は楽しめると思います。

なお写真も何枚か撮ったのですが、ピントがあっていないですね……肉眼でみた星空は本当に綺麗で、流れ星も見ることができました!

翌日は9:30発の飛行機で南大東島から出発する予定だったので、しっかり観光できる時間はこの日の午後から夜にかけてだけだったのですが、豊かな自然とかつての鉄道の跡を感じられてとても楽しかったです。特に星野洞は超オススメです!!中々南大東島まで来るのは大変ですが、ぜひ訪れてほしい場所ですね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次