2019年の9月14日から9月16日にかけた、主に高知~徳島県エリアの一人旅の記録です。バースデイきっぷという誕生月限定の超お得なきっぷで高知県と徳島県を駆け抜けながら、四国の鉄道と自然を満喫する3日間でした。
はじめに : バースデイきっぷとは?
詳しくは上のリンクに全て書いてあるのですが、要点をまとめると、
- 誕生月の人と同行者3名までが使える
- 3日間(当時は)9680円という安さで特急の自由席乗り放題(もう少し高くてグリーン車に乗れる上位版アリ)
- JR四国全線にとどまらず土佐くろしお鉄道等も乗れる
というとにかくお得なきっぷです。つよい。
今回は僕は自由席乗り放題版を買いましたが、グリーン車に乗れる版も13240円とかなりの安さです。ただJR四国の特急ってそもそもグリーン車が無いものが多いんですよね。コスパ的には自由席版が最強だと思います。
購入は旅先のJR四国の有人駅で買うのが一番ラクだと思います。誕生月を示す公的証明書を忘れずに!
琴平経由で高知へ
特典航空券で高松空港に飛ぶ

まずは羽田空港から高松空港へ飛びます。あれ?高知・徳島旅行なんじゃないの?と突っ込まれそうですが、特典航空券の空きが高松行きしかなかったのです……笑
JALカードnavi会員なら国内線1フライト片道3000マイルですからね、これを生かさない手は無いのです。

この日は飛行機から綺麗に富士山が見えました。
空港からバスで琴平へ

8時55分高松空港に到着。ここから9時15分発の琴平駅行きバスに乗り継ぎます。
バスは到着便に合わせたダイヤなので、多少の飛行機の遅れなら待ってくれる…はずです。
運賃は1500円とちょっと高めですが、高松空港から琴平に直接いけるのは便利です。

10時3分、JR琴平駅に到着。以前の一人旅でも訪れた駅なのでちょっぴり懐かしい感じでした。
ここでバースデイきっぷを購入します。


次の高知方面の特急は10時59分発と少し時間が開いたので、のんびりお散歩して待ちました。
特急南風で高知へ

10時59分発、特急南風5号に乗車。高知へ向かいます。
それなりに混んでいましたが、なんとか窓際の座席をゲット。

吉野川沿いを高速で駆け抜けます。大歩危付近の荒々しい崖からは自然の大きな力を感じることができますね。景色を見ていて飽きることがありません。

12時40分頃、高知駅に到着。

アンパンマンとコラボしたジオラマがお出迎え。

駅を出て目の前に路面電車の乗り場があります。

そして駅前広場にはかなり立派な坂本龍馬像などがあります。高知に来た実感が湧いてきます。
市内を探検
高知の路面電車に乗る

土佐の路面電車を楽しむべし!ということで、路面電車に乗りつつ市内を観光していきます。

車内には、自由に借りれる傘がありました。ちょっとした気遣いですが良いですね。

レトロな運転台をパシャリ。

さて、高知の路面電車で有名なものとして、ダイヤモンドクロッシングと呼ばれる、路面電車の線路が十字にクロスしている場所があります。はりまや橋付近の交差点にあるので、観光客は意識しなくても一度は通るであろう場所です。
十字にクロスした線路に加え、交差点を曲がるための渡り線もあるので、線路の模様が幾何学模様のようになっていてとても面白い場所になっています。グーグルマップで見ると分かりやすいですね。
日本三大がっかり名所…?はりまや橋

ダイヤモンドクロッシングがある交差点のすぐそばに、はりまや橋という観光スポットがあります。日本三大がっかり名所の1つとして逆に有名?な場所ですね。
かなり小ぶりなせいでがっかり名所と言われているのかなと思いますが、雰囲気はあります。なにより路面電車の乗り換え駅から歩いてすぐなので行きやすいです。

はりまや橋と路面電車を一緒に。とにかく大通りに近いです。

はりまや橋付近に整備されている遊歩道はとてもお洒落で、周りに建つ店も洒落ているような気が。
この遊歩道を進んで西へ向かいます。
活気ある商店街

帯屋町商店街に出ました。かなり立派なアーケードが整備されていて、人も多く賑やか。

まだお昼を食べていなかったので、商店街を歩いていて目に止まった喫茶店で昼食タイム。

商店街を奥に進むと、観光地としても有名なひろめ市場があったので少しだけ覗いてみました。
本当はここでお昼を食べてもよかったのですが、やっぱりなかなかの混雑……
江戸時代に築かれた天守が今も残る高知城

はりまや橋からずっと歩いてきた目的地はここ。高知城です。
小さめのサイズでカッコよさと同時に可愛さもあるような感じがします。

お城の中は昔の姿が残されており、また解説も非常に豊富で楽しかったです。
場内から眺める庭園がまた素敵。

天守閣からは高知市内を眺めることが出来ます。城自体が高台の上にあるのでかなり良い景色。

ちなみに、お城の近くにあった「国民休暇県・高知」というフレーズがかなり頭に残ってしまいました。
昔掲げられた構想の名残だそうです。
四万十川と宿を目指して特急で移動
特急あしずりで窪川駅へ

高知城を楽しんだあと、路面電車で高知駅へ戻ってきました。
この日の宿は四万十川沿いにあるゲストハウスだったので、それなりに時間をかけて移動することに。
旅行をすることに決めたのが直前すぎて、高知市内で安いホテルが全然とれなかったんですよね……まあおかげで四万十川エリアを観光するきっかけになったのですが。

あしずり9号に乗車。まずは予土線との乗り換え駅である、窪川駅を目指します。

約1時間強の乗車で窪川駅に到着。18時になり空も暗くなってきました。
ここで予土線に乗り換えるのですが、発車まで約40分ほどあるので……

駅に併設された「しまんとえきめしFORM」というオシャレなお店で夕ご飯を頂きます。

からあげを頂きました。時間に余裕があるわけでは無かったので少し慌ただしく食べてしまったのですが、ゆったりお酒を飲むのにも良さそうなお店ですね。駅直結でこのクオリティは最高。
予土線を走る日本一遅い新幹線!?鉄道ホビートレインに乗車

さて、窪川駅からは予土線に乗るのですが、乗る車両はコチラ。
0系新幹線!……っぽい見た目をした車両です。鉄道ホビートレインという名のついた観光列車ですね。
走っている時間は予め調べることが出来ます。

鼻の部分の雑さが逆に愛らしい。

車内にある運賃表示器には、予土線のだけでなく東海道新幹線の駅名も。これも0系リスペクトですね。

他にも新幹線時代に使われていたシートや、鉄道模型が展示されていたりとなにかと楽しい車両……なのですが、全然人が乗っていません。結局自分を含めて3人のみの乗車で、18時43分に出発。
四万十川沿いを走る路線ですが、夜は暗すぎて車窓はほぼ見えません…

19時24分、十川駅で下車。この写真は精一杯明るくしましたが、ホーム以外の場所が真っ暗でちょっと怖い。

ホームから降りる階段はちゃんと明るいのですが、コンクリートむき出しな狭い階段を一人で降りる…という状況にビクビクしていました。怖がりなもので……

十川駅の入り口はこんな感じ。ここから歩いて宿泊するゲストハウスに向かいます。
線路のすぐ隣 「かっぱバックパッカーズ」に宿泊

予土線沿いにはいくつか安く泊まれるゲストハウスがあるのですが、今回選んだのは「かっぱバックパッカーズ」という宿です。十川駅から歩いて8分のところにあります。夜は暗くて迷いやすいので注意。
このゲストハウスの一番の特徴は、予土線の線路のすぐそばに建っているということでしょう。鉄道好きにはたまらない。

部屋によってはベランダから予土線の車両を眺めることも出来ます。予土線の本数は少ないものの、往復合わせれば10本くらいはあるので、何回かは予土線を眺めるチャンスがあるはずです。

自分が泊まった部屋はこんな感じです。ベッドの枕元にはちゃんとコンセントの差込口があります。相部屋の予定でしたが、この日は宿泊者が少なく一人で使うことが出来ました。
クーラーが無いので真夏はもしかしたら暑いのかも…?扇風機があるのでそんなに気にすることはないと思いますが。少なくとも自分が泊まった9月は快適に過ごせました。
ドミトリーなら2800円で泊まれます。安い。四万十川や予土線の旅をする人達にオススメのゲストハウスです。
2日目は四万十川沿いを歩いて沈下橋を見に行きます!当時免許を持っていなかった自分が、なんとか徒歩で沈下橋を見にいくのですが、トラブルにも巻き込まれます……
