バースデイきっぷで高知県と徳島県を巡る旅の2日目の記録です。
沈下橋を求め、当時免許を持っていなかった自分はひたすらに歩きますが、思わぬトラブルに巻き込まれることになります……ただ、免許を持っていなくても頑張れば沈下橋を見ることは出来ました!
高知市内に戻ってからは、気になっていたごめん駅へ行ってきました。
沈下橋を目指し、ひたすら歩く!
普通なら車を使うけど……
四万十川エリアに来たからには絶対に見たいものがありました。沈下橋です。
沈下橋は四万十川やその支流にかなりの数が架かっている…のですが、実は電車・バスだけで沈下橋に行くのはかなり難しいのです。普通ならレンタカーでも借りて車で行くと思います。
しかし自分は免許を持っていません。それでも沈下橋は見たい。ということで気合を入れて歩くことに。
歩いたルート
宿泊していたゲストハウス「かっぱバックパッカーズ」から半家駅まで、国道381号線をひたすら歩くことにしました。全体の7割くらい歩いたところで半家沈下橋が、ゴールの半家駅のすぐそばに中半家沈下橋があります。
これは半家駅から歩いたほうが近いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、予土線の本数が少なすぎて上手く時間が合わなかったのです……でもこの2つの沈下橋は半家駅からなら割と問題なく歩けると思うので、上手く列車の時間が合えば半家駅から歩くのはアリだと思います。
まずは「道の駅 四万十とおわ」へ
というわけで、8時頃ゲストハウスを出発。
30分ほど歩いて「道の駅 四万十とおわ」に到着。
商業施設だけでなく、四万十川を眺める展望台や、川の近くに降りる道などが整備されています。
自分も川の近くまで行ってみることに。
綺麗なエメラルドグリーン色の川を見てるだけでも癒やされます。しかし目的は沈下橋。休むのは程々にして先へ向かいます。
国道をひたすら歩く
道の駅を出ると長いトンネルに入ります。こんなところでも歩道があるのがありがたいです……
川を見下ろして撮った、お気に入りの一枚。ここまで綺麗なエメラルドグリーンの色をした川は数少ないでしょう。
そしてまた長いトンネル。トンネルの途中で四万十市に入ります。沈下橋まではもう少し。
四万十トンネルを抜けると、ついに沈下橋が見えてきました。
半家沈下橋
ゲストハウスを出発してから約1時間半、ついに半家沈下橋に到着です。
車1台がなんとか通れそうなくらいの幅です。余計なものが無くただまっすぐに伸びるシンプルな姿が美しくて好きです。
河原に降りてのんびりと沈下橋を眺めます。横から見るとよりスリムさが際立ちますね。
橋脚付近を近くから。主桁の側面が丸くなっているのが個人的推しポイント。
半家駅へ向かうが…まさかのトラブル
もう一つの沈下橋
沈下橋を楽しんだところで、予土線に乗るべく半家駅を目指します。
流れがおだやかな場所だと、水面に空の様子が反射して、これまた良い絵になります。
半家駅へもう少し、という場所に中半家沈下橋があります。こちらは駅からかなり近いので比較的訪れやすい沈下橋かもしれません。
予土線の列車が来ない?
そして半家駅に到着。「はげ」という読み方からなにかとネタにされがちな駅です。
しかし列車が来るはずの時間になっても全然来ないのです。多少の遅れはあるにしても、15分以上こないのはなにか起きているのでは?と思い始めました。
半家駅は無人駅で、運行情報を案内するモニターやスピーカーのようなものは一切ありません。そこでツイッターで情報収集したところ、なんと人身事故の影響で大幅に遅れているとの情報が……
とりあえずしばらく列車が来ないことは分かりましたが、逆に今度はいつ復旧して列車が来るか分かりません。一日5本程度しかないため、時間つぶしに散歩していたらいつの間に列車が来てた…となったら洒落になりません。ということで列車が来るまでひたすらホームで待つことにしました。
幸い屋根付きのベンチがあったので、のんびり座って待つことができました。ベンチの端に駅ノートもありました。
そしてたまたま別に一人で旅行している方がいたので、列車が来るまでこれまでの旅の話をしたりもしました。一人旅でもなんだかんだ一回は地元の人だったり旅行している方とお話する機会が巡ってくるものですね。
そんな感じでひたすら半家駅で待ち続け、ついに列車がやってきました。約2時間遅れ……
まあ旅にトラブルは付き物ってことですね。ちゃんと来てくれただけ良かった……
高知まで移動
予土線から眺める四万十川も最高!
高知駅に戻るため、まずは予土線で窪川まで移動します。前日は夜に乗ったため全然車窓が楽しめませんでしたが、昼間に乗ると最高です!
無事窪川駅にたどり着きました。ここから特急に乗り継ぎ、高知駅にたどり着いたのは15時台……
なんとか高知にたどり着けて安心しつつ、お昼を食べていなかったので急いでお店を探します。
駅の高架下にあった庄やに入りました。チェーン店ですがせっかくなのでカツオのたたき定食を頂きました。
ホテルにチェックイン
この日泊まった宿は「ホテル 港屋」でした。 高知駅から徒歩圏内のビジネスホテルです。素泊まり一泊5400円でした。
疲れていたのか全然ホテルの写真を撮っていませんでした……ただ大浴場もあって、安さの割には快適に過ごせるホテルだと思います。高知市内はホテルの数が少なく、ホテルが高くなりがちなイメージがあるのでリーズナブルな宿は大変ありがたいです。
“ごめん”駅に行ってみる
JRで後免駅へ
ホテルで1時間ほど休憩したらもう夕方に。夕飯を食べるまでにどこか行きたいなと思い、個性的な駅名で有名な後免駅に行くことにしました。
高知駅から後免駅まではJRで行くことに。ホームは立派ですが1両編成。
15分程で後免駅に到着。ひらがなで「ごめん」と書かれているとちょっと面白い。
ホームには「ごめん駅でごめん」という詩の石碑があります。めちゃくちゃ謝っています……笑
アンパンマン原作者のやなせたかし先生が創った詩だそうです。アンパンマンのベンチも可愛い。
駅の入口もしっかり平仮名表記。
コンビニが駅舎?路面電車の後免町駅から高知市内へ戻る
JRと土佐くろしお鉄道が乗り入れる後免駅とは別に、路面電車の始発駅である後免町駅が近くにあるので、歩いて向かいます。
15分ほど歩き、後免町駅に到着です。ぱっと見た感じはただのローソンにしか見えませんが、しっかりと路面電車の駅とバス停が併設されています。
ローソンの中に入ると、店内の壁には路面電車の路線図が記されていました。
そして路面電車が到着。行先表示は敢えてひらがな表記の「ごめん」行きなのが面白いです。
帰りはこの路面電車に乗って高知駅付近まで帰りました。約35分と、路面電車としては結構な時間を乗ることになります。
夕飯も鰹のたたき定食をいただく
高知市内に戻り、夕飯を食べます。昼にも鰹のたたきを食べていましたが、美味しいものは何度食べても良いということで、「土佐ノ國 二十四万石」というお店で鰹のたたき定食を食べました。カウンター席があったので一人でも入りやすくてありがたかったですね。
また、一緒に飲んだ柚子ワインは高知県産の柚子を使ったワインで、果実感たっぷりですっきりとした、とても飲みやすいワインで良かったです!こちらもオススメです。
3日目は徳島県へ移動し、迫力ある渦潮を見てきました!徳島へ行く途中に乗った特急剣山のレトロな車両も良かったです。