バースデイきっぷで巡る高知・徳島旅、3日目の旅行記です。高知から特急を乗り継いで徳島まで移動し、渦潮を楽しみます!
月の満ち欠けや潮の満ち引きの条件がとても良いタイミングで渦潮を観測でき、大迫力の渦潮を楽しむことができました。
高知から徳島へ特急で移動
特急南風・しまんと4号で高知駅から阿波池田駅へ
旅行2日目までは主に高知を楽しんでいましたが、最終日は徳島県へ移動して渦潮を楽しみたいと思います。3日目最初に乗車する特急は高知駅7時発の、特急南風・しまんと4号です。
この特急は途中の宇多津までは南風号としまんと号が併結運転される形態となっており、2つの特急列車が連結されていました。
それなりに朝早めなので、朝ごはんは車内でいただきます。
高知名物のぼうしパンと、食パンマンをモチーフにしたパンを高知駅に併設されていたウィリーウィンキーというパン屋で買っておきました。見た目だけでなく、味も美味しくて大満足。
この旅の一日目にもこの区間は乗車していますが、やっぱり大歩危小歩危エリアを振り子特急で高速で駆け抜けるのは最高のアトラクションです!
阿波池田駅で乗り換えのために下車
8:11に阿波池田駅に到着。ここで特急を降りて、徳島線に乗り換えます。
乗り換え時間が20分くらいあるので、少し駅の外に出てみます。阿波池田駅の駅舎は三角屋根が象徴的です。
阿波池田駅の正面には結構立派なアーケードの通りがありました。ただ人はあまりいない感じでしたが……
国鉄型気動車が使われる特急剣山で徳島へ
続いては8:33発の特急剣山4号で徳島駅まで向かいます。
特急剣山で使われる車両はこちらのキハ185系です。国鉄分割民営化の直前に開発された、今走っている特急車両の中ではトップクラスに古い車両です。
今の時代、行先表示が方向幕の特急も珍しくなりましたよね。
車内もかなりレトロな感じです。自分が乗車した特急剣山4号は2両編成での運転で、写真奥の青いヘッドカバーがされている席のみが指定席となっていました。
エアコンの吹き出し口はバスっぽい球体のような形。これもあまり鉄道では見ない気がしますね。
阿波池田駅から徳島駅への所要時間は約1時間10分です。かなりの区間を吉野川と並行して走るので、徳島方面なら進行方向左側の席に座ると吉野川をたっぷり楽しみながら移動ができます。
定刻どおり9:47に徳島駅に到着です。
徳島駅周辺を散歩
徳島駅には初めて来たので、少し周囲を散歩してみます。
徳島駅は鉄道の駅設備は小さいものの、併設されている商業施設やホテルのおかげで全体としてはかなり大きな建物になっています。
駅の目の前には大きなビルがあり、当時はそごうがありましたが、紆余曲折があり2024年現在は三越が入っています。
駅から少し歩いていくと新町川という川が見えてきます。結構広めの川で、川沿いには綺麗なボードウォークが整備されています。
川では水上バイクを楽しんでいる人たちがいました。
ちょっとしたステージになりそうな空間があったりと、川沿いは歩いていて中々面白かったです。
ただ9月の晴れている徳島はかなり暑くて体力がじりじり削られます。鳩も日陰でぐったりと休んでいました…笑
鳴門エリアで渦潮を楽しむ
敢えて徳島駅〜鳴門駅は鉄道で
少し徳島駅を散歩したところで、ここからは渦潮を見るべく鳴門エリアへ向かいます。
鳴門方面へは徳島駅からバスが出ているので、正直それに乗ったほうが楽だとは思いますが、鉄道好きとしてはなるべく鉄道に乗りたいので、鳴門駅までは鉄道で移動し、鳴門駅から路線バスに乗り換えてうずしお観光船の乗り場まで向かいます。
徳島駅11:08発の鳴門行き普通列車に乗ります。1500形という車両ですが、この柔らかい緑色の配色、個人的にかなり好みです。
車内はこんな感じ。自分が乗った車両はすべてクロスシートでしたが、場合によってはロングシートの車両もあるそうです。
徳島駅から鳴門駅までは40分ほどで到着。ホーム上にはやはり渦潮をアピールする柱が建っていました。
鳴門駅からバスでうずしお観潮船乗り場へ
鳴門駅前からはバスに乗って、まずはうずしお観潮船乗り場の最寄りである、鳴門観光港バス停へ向かいます。バスの待合所にはなんと足湯が併設されていました。
なおバスはかなり混んでいました。時間帯によってはそれなりの本数はありますが、やはり普通は徳島駅からバスに乗っちゃったほうが楽な気がしますね……
うずしお観潮船 わんだーなると号に乗船!
うずしお観潮船の乗り場に到着です。
まずは乗船チケットを購入します。今回は大型の船であるわんだーなると号に乗ることにします。二等と一等がありますが、オススメは断然一等です!1000円の追加料金は中々お高い感じがしますが、人が少なく、渦潮がよく見える位置に自由に移動して見ることが出来るので超快適でした!(逆にいえば空いている時期なら2等でも十分かも)
うずしおがどれくらい観測出来るかどうかは、日付や時間帯にかなり左右されます。大潮(満月・新月の日)であり、かつ満潮・干潮の時間に観測するのが一番良い条件です。
それではわんだーなると号に乗船です。
出航すると、少しずつ大鳴門橋の下に向かって進んでいきます。海から見上げる大鳴門橋も格好良いですね〜
橋の下に近づくにつれ、海面のうねりは少しずつ増していき……
迫力のある渦潮を観測することができました!でも写真に収めるのは結構難しいかもしれません…笑
実際見るとしっかり渦巻いていますよ!
大鳴門橋とうずしおのコラボは土木好きにはたまりません!最高の景色です。
うずしおが観測出来る時間としては10〜15分くらいでしたが、大満足の船旅でした。
短い動画も撮ったので良ければご覧ください。うずしおが巻いている様子が分かります。
大鳴門橋の下にある遊歩道 渦の道からもうずしおを眺める
うずしおを観測する方法として、一つは船から見るというのがありますが、大鳴門橋の道路の下に設けられた渦の道と呼ばれる遊歩道からも観測することが出来ます。
渦の道は鳴門公園バス停が最寄りなので、鳴門観光港からバスに乗って移動できます。しかしいまいちバスの時間が微妙だったので、30分くらい歩いて渦の道の入口まで向かいました。上り坂もあるので歩きはオススメはしませんが、海沿いの道を歩くのはそれはそれで気持ちよかったです。
渦の道の入口に到着。このように大鳴門橋の道路の下に潜り込むような形になっています。
チケットは現地でも買えますが、事前にネットで買っておくとお得です。タイミングによってはアソビューやklookといったサイトからだと割引価格で買えることもあるので要チェックです。
入口を入ると、橋の下の細い通路進んでいきます。展望室までは450mほどと少し距離がありますが、途中にベンチもあったりするのっで頑張って歩きましょう。
展望室に到着。ここでは外側のガラスからも勿論うずしおを眺めることができるのですが……
所々床がガラスになっていて、真上からうずしおを眺めることもできます!
他にも橋の部材の隙間からうずしおを眺めたりと、上空から様々なアングルでうずしおを眺めることが出来るのでとても面白いです。
船から見るうずしおは船の揺れもあって迫力を感じられて良いのですが、船が苦手な方はこちらから見るのでも十分楽しめると思います。
ちなみにこの渦の道が設けられている橋の下の空間は、もともとは四国新幹線を建設するために残しておいた空間だそうです。いつか徳島県にも新幹線が乗り入れるときが来るのでしょうか……
徳島空港から東京へ帰宅
鳴門公園から徳島空港へは路線バスでアクセス可能
渦の道がある鳴門公園や観光船乗り場がある鳴門観光港から、徳島空港までは路線バスで移動することが可能です。ただし本数は1時間の1本程度しかないので、事前の時刻チェックを忘れずに!時間によっては乗り換えが必要となるので、徳島バスのHPを要チェックです。
JAL462便 徳島→羽田 で東京へ帰る
徳島空港はそこまで大きな空港ではないものの、お土産屋は結構充実している印象でした。
今回乗るのは徳島17時半発のJAL462便羽田行きです。15分遅れでした。
まだ明るい時間帯だったので、離陸直後大鳴門橋が望めました!(写真だとちょっと分かりづらいですね……)
羽田には19時頃到着。つく頃にはすっかり暗くなっていました。
バースデイきっぷで巡る3日間の四国旅、四国の鉄道に沢山乗りつつ、四万十川やうずしおといった自然も楽しめてとても充実した旅行となりました!