ガリンコ号に乗って流氷観測!オホーツクタワーやアザラシとの触れ合いも楽しむ【紋別で流氷を楽しむ旅】

私は去年網走のおーろら号に乗って流氷を見に行ったのですが、ちょっと時期が遅かったのもあり、流氷自体は見れたもののちょっと小規模な感じでした。そこで今年はもっと凄い流氷を見ようと、2月中旬に流氷を見に行くことにしました。

流氷観測船としては網走のおーろら号が一番有名で比較的アクセスがしやすいですが、紋別のガリンコ号も有名な観光船です。紋別には今まで行ったことが無かったのもあり、今年はガリンコ号を予約しました。

今年は流氷の接岸が例年よりもかなり遅く、もしかしたら見れないかもと心配していましたが、結果的にはガリンコ号から素晴らしい流氷の景色を眺めることができました!この記事ではガリンコ号の予約から実際の乗船の様子、ガリンコ号乗り場周辺の見どころなどを書いていきます。

目次

予約について

ガリンコ号は当日空きがあれば予約なしでも乗船できますが、休日は満席になることも多いので、基本的には事前予約がオススメです。公式サイトから簡単に予約可能です。

ガリンコ号乗船単体(3600円)のプランだけでなく、オホーツクタワーの入場券がセットになったプラン(4100円)も販売されています。自分はオホーツクタワーがセットになったプランを購入しました。

予約段階でどの時間の便に乗るかを決めることになります。自分は朝早めの8:45発の便にしましたが、紋別やその周辺に宿泊していないと中々厳しいので、予約時はアクセス手段も考えておきましょう。特に紋別の宿は少ないので、埋まっていることが多いです!自分も紋別市内の宿は確保出来なかったので、少し離れた滝上のホテルを確保しました(記事の最後で宿泊したホテルについて書いています)。

ちなみに、紋別の流氷の見頃は2月中旬から3月上旬と言われています。とはいえ、日によって流氷のコンディションは大きく変わります。紋別に何日も泊まれば見頃な日を狙うこともできそうですが、基本的には運にまかせるしかないですね……

ガリンコ号乗船記

乗船受付は出航時間の1時間前から開始

ガリンコ号の乗船受付は海洋交流館で行います。出航時間の1時間前から始まりますが、結構混むので早めに済ませるのがオススメです。無料の駐車場が備えられているので安心です。セコマがあるのが嬉しいですね(8時から開店していました)。

到着したら、まず受付に並んで乗船のために必要なQRコードの引き換えを行います。列の横には乗船名簿の記入ブースがありますが、ネット予約していれば記入の必要はありません。

列の入口付近には流氷が見えそうかを知らせる看板がありました。今年は流氷が来るのが例年よりもかなり遅く不安でしたが、見られそうで安心しました!

出航時間40分前くらいに、一気に乗船列が伸びてきました。いいポジションを取るためには早めに並んだほうが良いですね。

ガリンコ号Ⅲ IMERUに乗船

出発15分前に乗船が始まりました。今回乗船するのはガリンコ号Ⅲという2021年にデビューした新しい船です。

ちょっと出遅れましたが3Fのデッキに来てみました。デッキは正直広くはありませんが、ひとまず2列目を確保。

ちなみに、少なくともガリンコ号Ⅲの場合は、出港してしばらくした段階で前方部のデッキが開放されます。いい場所が確保出来なかったら、とりあえず前の方に出ておいて、デッキが開放されたタイミングで再度移動するといいポジションを取れると思います。

ガリンコ号は乗船予定の人数が早めに揃ったからなのか、定刻の5分前くらいに出港しました。

沢山の職員の方が手を振ってお見送りしてくれます!SNSで話題になったカニの爪のぬいぐるみをはめている方も多いですね。

いよいよ流氷が広がるエリアへ!

この日は港周辺までは流氷が来ていなかったので、流氷がある沖の方まで移動していきます。

出港から20分ほどで、流氷が見えてきました!

ついに流氷群に突入です!この日は晴れている上に、流氷が水平線の果てまで続いていて最高のコンディションでした!

一面が流氷に埋め尽くされた光景は絶景です。太陽の光に照らされ反射する姿も美しいです。

流氷をよく見てみると、大きさや形がそれぞれ違っていて面白いです。大きな流氷の上には雪が積もっているのがまたいい味を出しています。

流氷の端の方にある、薄くて透明感がある流氷もそれはそれで好きです。

展望デッキはかなり混雑しており移動するのも一苦労という感じだったのですが、ある程度時間が経ったところで、前面のデッキは譲り合うようお願いしますとアナウンスしていただきました。そのおかげで自分も何とか船の前面側からの景色を見ることが出来ました!

前面のデッキの良いところは、ガリンコ号の特徴でもある、氷を砕くドリルが動く様子を見ることができるところです!この日は比較的小さい流氷が多めだったからかあまり音や衝撃はありませんでしたが、日によっては大きな氷をガリガリと砕く迫力ある光景が見られると思います。

これも日によって全然変わるとは思いますが、流氷帯の航行時間は20分くらいでした。たっぷり流氷を楽しめて大満足でした!

船内の様子

流氷帯を抜けて港に戻るまでの間に、船内の客室も一通り見てみました。ガリンコ号ⅢIMERUは3階建ての船となっており、2階後方と3階の全面にデッキがあります。

3階の室内は狭いですが、外側を向いている椅子が設置されていて、外の景色が見やすいように床に段差が付けられていました。ただ外のデッキは人で埋め尽くされているので、室内から見るのであれば1・2階がオススメです。

2階は普通の椅子がびっしり並んでいます。売店もあり、グッズの販売や飲み物などが販売されています。

また、2階のモニター裏には室内からの展望スペースがあります!外の寒い風に当たらずに船前面のドリルが動く様子が見れるので、オススメの場所の一つです!(ただし展望スペースに椅子はありません)

1階はゆったりとしたソファ席が向かい合わせに設置されています。広いテーブルがあるので、グループで来たときは1階席の窓側は結構いいかもしれませんね。トイレも1階に設置されています。

港へ戻る途中で、堤防にある灯台近くにオオワシがいることをアナウンスで教えてもらえました。流氷が無いエリアでも、動物などが見えるときは教えてもらえるみたいです。

1時間ほどで港に戻ってきました。たっぷり流氷を楽しめて最高の船旅でした!

オホーツクタワーで流氷を見ながら休憩

オホーツクタワーへは徒歩か連絡バスでの移動

船旅を終えたところで、続いてはガリンコ号とセットで購入したオホーツクタワーへ向かいます。

オホーツクタワーはガリンコ号の乗り場から離れた位置にあるのですが、車で近くまで行くことは出来ず、無料送迎バスか徒歩での移動となります。無料送迎バスは15分間隔で出発しており、混雑しているときは臨時便も出してくれるので、基本的にはバスがオススメです。徒歩だと片道7~8分ほどの距離です。

バスに乗ってオホーツクタワーにやってきました。写真の通り完全に海の上に浮かんでいるような建物になっています。建物の上部分はもちろん、海の中にある地下階にも行くことが可能です。

海の上にかかる通路を渡ってタワーへ向かいます。通路の一部はガラスになっていて、下の海が見えるようになっていました。

タワー内部に入ると受付がありますが、ガリンコ号とのセット券を購入していて乗船に必要なQRコードを持っている場合は、それを見せればOKです。入場券を払った証としてシールを貰うので、服のどこかに貼っておきましょう。(ただしこのシール、めちゃくちゃ剥がれやすいので注意!)

3Fの展望スペースにあるカフェ「海の上のカフェ カンパニオ」で休憩

まずは展望テラスがある3Fにやってきました。このエリアの半分くらいはカフェになっています。流氷観測でずっと寒い船外にいてちょっと疲れていたので、暖かいものを飲んで休憩することにします。

カフェオレと、アザラシの可愛いクッキーが乗ったワッフルを注文しました。

このカフェは展望テラスの中でも海側の面にあるため、窓側の席に座ると流氷を眺めながら休むことが出来ます。(この写真だと分かりづらいですが、遠目に流氷が見えてます!)

カフェから目一杯ズームして写真を取るとこんな感じ。ちょうどガリンコ号が流氷に向かって出発するところを見れました。港の中まで流氷が来ている時なら、めちゃくちゃ迫力のある景色が見れそうです。

地下のミニ水族館でクリオネを観察

つづいて海の中にある地下階にやってきました。こちらは小規模な水族館になっています。

またこの日は濁っていたのでただ緑に光っているようにしか見えませんが、海の中を観察できる窓が幾つも設置されていました。

一つ一つの水槽は小さいですが、色々な種類の魚が展示されていて面白いです。解説もしっかりあるので安心です。

そして一番の見どころはクリオネの展示です!生で見るととても小さくて可愛いクリオネですが、写真を撮ろうするとピントを合わせるのが難しくて苦労しますね……この写真も全然ピントがあっていませんがまあ御愛嬌ということで……

アザラシランドでアザラシの餌やりの様子を楽しむ

オホーツクタワーを楽しんだ後、再びガリンコ号の乗り場がある海洋交流館に戻ってきました。

海洋交流館の向かいには、アザラシランドというアザラシを飼育している施設があります。

入口横に餌やりのタイミングが掲示されているのですが、ちょうど2回目の餌やりタイムが始まりそうな時間だったので入ってみることにしました。入場料は200円とお手軽です。

餌やりの時間になると柵を開けてくれて、アザラシの餌やりをする場所の目の前で楽しむことが出来ます。

アザラシには1匹1匹名前が付いていて、飼育員さんはそれぞれの性格や好みを把握しているようです。そして皆表情豊かで見ていてとても癒やされます!ニコニコしているアザラシ、可愛くないですか?

ぐでっと寝ている姿も可愛いです。餌やりだけでなく、ちょっとした芸もしてくれて楽しめます。

ちなみに水中が見える観測室に、アザラシたちの性格がまとめられたプロフィールが貼ってあります。性格診断もあり、つい読み込んでしまいました。入場料は200円と超安いので、餌やりのタイミングが合えばぜひ訪れてみてください。

ちなみにアザラシランドの裏側には初代ガリンコ号が展示されています。実際に乗ったガリンコ号Ⅲと比べると結構小さな船ですが、流氷を砕く大きなドリルがとてもかっこいいです。

カニの爪のオブジェ

紋別のシンボル、カニの爪オブジェはガリンコ号の乗り場から車で4~5分くらいの距離にあります。隣りにある道の駅の駐車場からも歩けますが、オブジェのすぐ目の前にも駐車スペースがありました。

実際見てみると相当大きくて迫力があります。それでいて細部までしっかり造形や色塗りがされていて、かなりリアルさが感じられ感動しました。

ちなみにカニの爪オブジェの台座はスケートリンクのように超滑ります!!転ばないように注意。

沖合の流氷×カニの爪。ちょっとシュールではありますが、紋別らしさが詰まった光景でとてもよかったです。

その他流氷が見れるかもしれないポイント達

流氷は気まぐれなもので、風向きや気温によって、日によって見れる場所が刻々と変わります。紋別市内からは遠くにしか見えない流氷も、ちょっと南北移動すれば陸地から眺めることができる場合もあります。

今回自分も船からだけでなく、陸地から流氷を眺めることが出来ないか、色々なポイントを回ってみたので紹介します。全ての場所で流氷が見られたわけではありませんが、参考にどうぞ。

流氷岬

紋別市内から車で10分ほど北に向かったところにあるポイントです。オムサロ・ネイチャー・ビューハウスという施設に隣接した海岸で、広めの駐車場もあるので車なら気軽にアクセス可能です。

海上に浮かぶ流氷は見られませんでしたが、砂浜の上に打ち上げられた流氷は沢山見ることが出来ました。

砂浜の上に結構大きな塊がいくつもあって、大迫力でした。流氷を直に触ることができるのは結構嬉しいポイントかもしれませんね。

龍宮台展望台

龍宮台展望台は紋別から南に車で45分ほど移動したところにある、サロマ湖の湖口付近にある展望台です。紋別市内から結構離れた場所ですが、女満別空港や網走方面との移動のついでに寄るといいと思います。(とはいえ、サロマ湖の陸が飛び出した部分なのでまあまあな寄り道にはなりますが……)

こちらも展望台のすぐ横に駐車場があります。

この日は紋別で見たよりも陸に近い位置で浮かぶ流氷を見ることが出来ました!

さらにこの展望台のいいところは、オホーツク海だけでなく、反対側を向けばサロマ湖を眺めることもできるところです!サロマ湖にも少し氷が浮かんでいるような感じで味わいがある光景でした。

おまけ:たきのうえホテル渓谷宿泊記

記事冒頭で触れた通り、紋別はホテルが少なく、流氷シーズンはあっという間に満室になってしまいます。自分も紋別市内に宿を取ることが出来なかったので、紋別市内から約40分くらいの距離の滝上町にあるホテル「たきのうえホテル渓谷」に宿泊しました。お城のようなメルヘンチックな見た目がいいですね。

今回は和室を一人での利用で、素泊まり一泊8910円でした。一人で過ごす分には十分すぎる広さですね。部屋に入ったときは効きすぎなくらい暖房が効いていたので、寒さの心配は大丈夫です。

洗面所とトイレ、お風呂は一つにまとまったユニットバスでした。お風呂に関しては温泉の大浴場があるので、必要十分って感じですね。

そして素泊まりであっても、宿の1Fにあるレストランで夕食を食べることが出来ます。

この日はそこまでお腹が空いていなかったので麻婆豆腐ラーメンにしましたが、ジャンル問わず色々なメニューが用意されていました。

また、温泉とサウナがあるのも嬉しいポイントです。露天風呂は無いのですが、サウナ後などに涼むための屋外テラスが設置されており、近くを流れる川を感じながら整うことが出来たのはとてもよかったですね。

宿の横に流れる川周辺は錦仙峡と呼ばれ、秋頃は紅葉の名所となっています。冬は雪がだいぶ積もっていて中々歩くのも大変ですが、早起きして自然を楽しみながら散歩するのも良いですね。

紋別は中々アクセスするだけでも大変な場所で、流氷の見頃に合わせて行くとなるとさらに難易度が上がりますが、一面に広がる流氷の景色は本当に最高です。車が運転できるのであれば宿は紋別から少し離れた街でも何とかなるので、まずはガリンコ号の予約と紋別までのアクセス手段を確保しておくことをオススメします。

ぜひ美しい流氷を見に紋別まで足を運んでみてください。

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