今年のGWに上海に一人旅をしたわけですが、目的の一つに上海ディズニーに行って日本に無いアトラクションを楽しむというものがありました。しかし日本のゴールデンウィークの時期は実は中国でも「労働節」と呼ばれる連休となっており、中国のあらゆる観光スポットが大混雑時期となっているのです。
2025年の労働節は5月1日から5月5日の5日間だったのですが、自分は労働節初日の5月1日に上海ディズニーに行ってきました。やはり全体的に混み気味のパークではありましたが、アトラクション派の自分として乗りたかったアトラクションは一通り楽しむことが出来ました。
この記事では、労働節期間中の上海ディズニーがどんな様子だったのか、待ち時間などを交えながら記していきます。これから上海ディズニーを訪れる方、特に連休中に検討されている方の参考になれば嬉しいです。
パークチケットの買い方と注意点
パークチケットはklookから購入
パークチケットの買い方についても簡単に触れておきます。上海ディズニーランドのパークチケットは、いくつかの購入方法がありますが、私が利用したのはKlook(クルック)というサイトです。Klookは、アジアを中心に様々な旅行アクティビティやチケットを扱っている大手予約サイトで、日本語での表示にも対応しています。
公式サイトからの購入も可能ですが、日本語で操作できるのと、公式アプリへの紐づけも事前に出来るので、個人的にはklookで購入するのが楽かなと思っています。早割があるので、予定が決まっている人は早めに予約しちゃいましょう。また、DPA付きのチケットも販売されていますが、結構お高めなので自分はチケット単体で購入しました。
klookで購入するとバウチャーが発行されるので、そのバウチャー番号(GALから始まる番号)を上海ディズニーのアプリで入力することで紐づけが出来ます。
なお、パークチケットをアプリに紐づけたとしても、入園時にはパスポートの提示が必要です!忘れないように注意しましょう。(そもそもパスポートは常に携帯しておいたほうが良いです)
アーリーエントリーチケットは混雑日には売り切れ必至なので要注意!!
東京のディズニーはアーリーエントリーがディズニーホテルの宿泊特典となっていますが、上海ディズニーはアーリーエントリーの権利を誰でも購入することが可能です!1時間早く入園出来るという混雑日には非常にありがたい特典なのですが、販売数には上限があり、労働節のような混雑する連休は売り切れてしまうので早めに買いましょう!
アーリーエントリーチケットは入園日の1週間前から公式アプリで購入可能です。労働節の時期は発売初日で売り切れていたので、発売と同時に予約することを強くオススメします。なお自分は一度は買いそこねてしまったのですが、諦めきれず前日にアプリを何度もリロードしていたところ、キャンセル分が開放され奇跡的に購入することができました。
ちなみにアーリーエントリーの値段は混雑の見込みによって変動しますが、この日は199人民元(約4000円)でした。こちらもまあまあ良いお値段ですが、混雑時の朝の1時間は結構ありがたいです。
労働節の上海ディズニー体験記
6:55 パークに到着

この日の正規の開園時間は8:30で、アーリーエントリーを持っている場合は1時間早い7:30から入園が可能となります。早起きがしんどかったので、30分前くらいにパークに到着しました。
ホテルからパークまではDiDiを使いましたが、DiDIの降り場からパークのエントランスまでは少し歩きます(5~10分くらい)。事前に聞いていた話では非正規のグッズを売る人がいたりするという話もありましたが、この時間は数人程度で特に気にならなかったです。

エントランス付近まで来ると、一般の列とアーリーエントリーの列の分岐点があります。アーリーエントリーの列の入口にはキャストさんがいるので、スマホでアーリーエントリーパスを見せて進んで行きます。この列に入ったのは7:05ごろでしたが、既にそれなりに人が並んでいました。
また、この後に手荷物検査があります。日本のパークと比べて厳しい上、三脚や自撮り棒が持ち込み禁止なので要注意です。
7:25 パークに入園

この日のアーリーエントリーは7:30入園のはずなのですが、実際はもっと早い時間から入園を開始しているみたいですね。入園するときはパスポートを提示して、紙のチケットを貰って入園します。(結局ここで貰う紙のチケットは一度も使わないのですが……)
7:35 トロン・ライトサイクル・パワーラン 10分待ち

アーリーエントリーで入った場合、まずはグリーティングかズートピアエリアに向かうのが定番のようですが、自分は敢えてトゥモローランドに来ました。明日世界という表記は日本人が見るとちょっと面白いですね……まあ確かに訳したらそうなるよねっていう話なのですが……

お目当てはトロンです。最高速度は約95km/hというディズニーのライドの中でもトップクラスのスピードを持つコースターで、上海ディズニーで初登場したアトラクションです(現在はフロリダにも存在)。近未来的な曲線的なドームがとても美しいです。

日中はまあまあ混雑するアトラクションですが、朝一なら10分待ちでした。

Qラインの途中ではライド開幕の急加速する様子を見ることが出来ます。光と音の演出がカッコ良すぎて、本当にゲームの世界に入ったようです。

乗り場も近未来感満載で最高です。バイク型のコースターということもあり、ライドに荷物を持ち込むことが出来ないのですが、乗車直前にグループごとにカゴに荷物を預け、降り場で返却してもらえるというスタイルでした。スマホ程度の大きさのものならライドの小物入れに入れることも出来ますが、取り忘れるリスクもあるので大人しく預けたほうが良いと思います。
ライドへの乗り方も初めてだと戸惑いますが、バイクのハンドルを引っ張ることで背中の固定器具が降りてきて固定されます。割とゆるゆるで走行中も多少動くのがちょっと怖いのですが、そういう仕様みたいですね……
昔映像を見てからずっと乗ってみたかったアトラクションだったのですが、実際に乗ってみると本当に気持ちよく没入感満載のコースターでした!朝乗るにはちょっとしんどいアトラクションですが……降りたとき体の震えが止まらなかったです笑
上海ディズニーの目玉!ズートピアエリアへ!

トロンを降りた時点で8時くらいでした。ここからズートピアのエリアへ向かいます。ズートピアのエリアは混雑している日は決められた場所(Zootopia Entrance)からしか入場が出来ないので注意です!まだアーリーエントリーの人しか入園していない時間帯でも、既に20分待ちの表示になっていました。
ちなみに上海ディズニーのアプリは上のスクショのように道案内機能があります。初めてパークに来た自分のような人にとっては結構ありがたい機能ですね。

ということでズートピアエリアの入口の列に並んでみます。アプリでは20分となっていましたが、実際は列はゆっくり動き続け、なんだかんだ5分程度でエリアに入場することができました。ただ自分の後ろあたりで列が止められていたりもしたので、タイミングが良かったのかもしれません。

思ったよりスムーズにズートピアエリアに入りました。早速大きな動物のためのベンチがあったりと、ズートピアらしさが全開で楽しいです。朝の時間帯は比較的人が少ないので、写真を取るなら早めに来て見て回るのが良いと思います。
8:15 ズートピア:ホットパシュート 50分待ち

自分はエリア探索は一旦あとに回して、アトラクションに並びます。流石上海ディズニーの目玉とも言えるズートピアエリアのアトラクションということもあり、この時間でも50分待ちです。混雑日の日中は2時間近い待ち時間になるので、これでも大分マシな方ではありますが……
ズートピア:ホットパシュートはシングルライダーもあります!ただシングルライダーを使うとめちゃくちゃ凝って作られたQラインをほぼ楽しめないので、初めて乗るときは通常スタンバイ列で並ぶことを強く推奨します!(DPAの列もほぼqラインをすっ飛ばします……)
まだオープンしてから1年半程度しか経っていないアトラクションなので、これ以降の内容は隠しておきます。興味のある方はどうぞ。とりあえず上海ディズニー来たら是非乗ってみてほしいですね。
qラインの写真、ライドの感想など(ネタバレあり)

まずqラインの凝り具合が半端ないです。受付ではクロウハウザーがお出迎え。

ニックとジュディの仕事部屋も見ることが出来ます。細かい写真や小物にも注目です。

牢屋のエリアを良く見てみると、ベルウェザー元副市長の計画が書かれたノートがあったりと、ライド本編につながる要素もあったりします。

ボゴ署長の作戦説明はまさに映画内のまんまで最高です。音声は中国語ですが、映像には英語字幕があるのがありがたいです。

アトラクション内容についても全く下調べせずに行ったのですが、プーさんのハニーハントのようなトラックレスライドタイプのアトラクションでした。そこまで激しい動きは無いものの、かなり演出は凝っていて、ストーリーもズートピアの映画の後日談としても分かりやすくとても楽しかったです!
ズートピアエリアを探索

アトラクションに乗り終わったところで、ズートピアエリアを探索します。エリア自体はそこまで広くないのですが、細かいところまで良く作られていて歩き回るだけで楽しいです。信号も良く見ると様々な大きさの動物に向けて3サイズ用意されているんですよね。

朝ご飯としてガゼルの角のプレッツェルを買ってみたのですが、想像以上の大ボリュームでした…笑
ちなみに上海ディズニーのレストランやワゴンは、基本的には店のQRコードをAlipayで読み込み、スマホで注文できるので、中国語での会話は必要なく簡単です。(中国の飲食店は結構このパターンが多いですね)

ズートピアエリアが入場制限している時は、一度エリアの外に出るとまた入場列に並び直す必要があるので注意です。(ズートピア:ホットパシュートのDPAを持っている場合は優先レーンで入れます)
10:30 カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー 70分待ち

ズートピアを楽しんだところで、続いて上海ディズニー最大の目玉、カリブの海賊に乗ることにしました。ちなみにカリブの海賊は夕方になると待ち時間がかなり短くなる傾向にあるので、午前中に乗るのはあんまり効率は良くないのですが、上海ディズニーに来た目的の半分はこのアトラクションに乗るためなので、待ちきれずに並ぶことにしました。

待ち時間表示通り、しっかりと70分待ちました。最初の10分くらいは屋根なしのエリアでしたが、その後はまだ屋根があるので何とか待てました。
そしてアトラクションについてですが、噂通り最高のアトラクションでした!最先端技術をたっぷり使っているのはもちろん、あらゆるもののスケールが大きすぎて凄まじい没入感でした。上海ディズニーに来たら、ここまでに紹介したトロン・ズートピア・カリブの海賊の3つは是非乗ってほしいアトラクションです。
11:55 レストラン「バルボッサ・バウンティ」でお昼ごはん

ちょうどお昼ごはんを食べるのに良い時間になったので、カリブの海賊の隣にあるレストランに来ました。

肉系のメニューが中心となっているレストランで、自分はチキンカレーを頼みました。99元(約2,000円)とまあまあ良い値段しますね……
ちなみにこのレストランは日本のカリブの海賊のブルーバイユー・レストランのように、カリブの海賊のアトラクションを眺めながら食べることが出来るテラス席もあります。ただ当然テラス席は人気なので、気になる人はピークを外して訪問すると良さそうですね。
13:20 プーさんの冒険 55分待ち

お昼ごはんを食べた後パークを散歩したりパレードをチラ見したりしつつ、プーさんの冒険にやってきました。ぶっちゃけプーさんのアトラクションについては東京のハニーハントが一番クオリティが高いというのは分かっているのですが、なんだかんだプーさんが好きなので並んで乗ってみました。

日本のプーさんとは違って普通にレールがあるタイプの乗り物なのですが、ストーリーはより原作準拠になっていたり、曲の雰囲気が違ったりと、なんだかんだ楽しめました。あと絵本の文字が漢字なのも新鮮でしたね。
14:30 ミッキーのストーリーブックアドベンチャー

いくらアトラク派とはいえ、一つくらいショーも見たいということで、評判の良いミッキーのストーリーブックアドベンチャーを鑑賞することに。


このショーは一日に何回も公演されていますが、鑑賞のためには事前にアプリからスタンバイパスの取得が必要です(無料)。自分は15時5分開始の回のスタンバイパスを取得しましたが、列には少し早めの14:20~14:40に並ぶように案内がありました。

プーさんの冒険に乗り終わった後14:30くらいに並び始めましたが、少しショースケジュールが後ろに押していたみたいで、30分近く外に並ぶことになり結構しんどかったです……暑い日は覚悟して並んだほうがいいですね。ただ席は自由席なので、早めに並んだほうが良い席を取れる確率は上がります。
ショー自体はめちゃくちゃ良かったです!数々のディズニー映画の名曲が生歌で楽しめる、王道で満足度の高いショーでした。
パークを探索しつつレストランで休憩

暑さでかなり体力が削られていたので、トゥモローランドにある大型レストラン「Stargazer Grill」で冷たい飲み物を飲んで休憩することに。ちなみにコップはスパイダーマン仕様でした。最近はマーベルコンテンツもどんどんディズニーパークに導入されていますね~

レストランに向かう途中にはまたパレードに遭遇しました。アナ雪は中国でも大人気ですね。
17:25 ピーターパン空の旅 50分待ち(実際は25分待ち)

ゆったり休憩したところでピーターパン空の旅に並びます。上海のピーターパン空の旅は、基本的なストーリーや仕組みは東京のものと共通ですが、プロジェクションマッピングが使われているなど演出がパワーアップしています。夕方でもまあまあの待ち時間ですが、実際は30分弱の待ち時間で乗れたので、ピーターパンの映画が好きな人は是非乗ってみてほしいです。
18:00 カリブの海賊(2回目) 25分待ち

労働節の混雑があれど、カリブの海賊は夕方になるとかなり待ち時間は落ち着いていました。ということで二回目のカリブの海賊です。二回目はたまたま最前列の中央席に乗ることが出来たので、大迫力の演出を堪能できて最高でした!
カリブの海賊は圧倒的クオリティの割にはかなり待ち時間が短めの傾向にあるようなので、そういう意味でも素晴らしいアトラクションですね。
18:55 ズートピア:ホットパシュート シングルライダー50分待ち(実際は25分待ち)

このままの流れで、上海ディズニーで乗りたいと思っていたアトラクションの2週目をするべく、ズートピアエリアへ向かいます。19時前でもまだエリアへの入場制限はしていたものの、表示も10分待ちで、実際はほぼ待たずに入場できました。

ズートピアホットパシュートのシングルライダーに並びます。通常のスタンバイの入口とはかなり離れた場所にあるので注意です(DPAの列の近く)。

50分待ちの表示でしたが、実際は25分待ちで乗ることが出来ました。通常のスタンバイ列が120分待ちであることを考えるとシングルライダーは偉大すぎます。ただ待ち列はかなりあっさりしているのでやっぱり初回は通常列で並ぶのがオススメです。(一応シングルライダーでもプレショーは見れます)

乗り終わったら外はすっかり暗くなっていました。ズートピアは夜のライトアップも華やかなので、是非昼と夜両方行ってほしいですね。

もちろん他のエリアも夜のライトアップはとても美しいです。美しい夜景を楽しみながら最後のアトラクションへ向かいます。
19:50 トロン(2回目) 40分待ち

かなり体力に限界が来ていたのですが、トロンの待ち時間が40分と割と短めになっていたので、最後に乗ることにしました。しかし夜のトロンのドームは本当に美しいですね……トロンも昼と夜に一回ずつ乗りたくなるアトラクションだと思いました。
疲れたので早めに退園

本当は夜のお城のプロジェクションマッピングを見たかったのですが、トロンで完全に力尽きたので大人しく退園することにしました。自分が退園したのは20時50分くらいですが、パーク自体は21時30分までやっているので、閉園時間までいればあと一つはアトラクションを楽しめそうですね。
まとめ:大型連休の混雑の中でもアトラクションは沢山楽しめた

労働節という中国における観光の一番のピーク時期でも、上海ディズニーのアトラクションは沢山楽しむことができました。アーリーエントリーパスの力もありますが、上海ディズニーで乗りたいと思っていたカリブの海賊・トロン・ズートピアは2回ずつ乗れて満足です。
とはいえ、上海ディズニーで一番の待ち時間を誇るコースターである七人のこびとのマイントレインには乗れていませんし、グリーティングは全スルーしているので、混雑日はある程度優先順位を付けることは必要だなという感じです。一番理想なのは中国の連休の時期を外して行くことだとは思いますが、もし労働節などの連休に上海ディズニーに行くことになったら参考にしてみてください。
