鉄道好きが行く台湾旅の記録、第5回です。今回の記事では、3日目の朝に乗った台湾新幹線(台湾高鐵)の乗車記を書きたいと思います。
海外でまるで日本の新幹線のような高速鉄道に乗れるのはとても新鮮で楽しかったです!快適に台北から台湾南部の高雄まで移動ができました。
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西門のホテルにチェックインし、龍山寺や台北101を巡る
午前中は国立台湾博物館鉄道部パークへ、午後は行天宮や士林夜市へ
念願の台湾新幹線に乗車し高雄へ。蓮池潭やベイサイドエリア、美佐島駅など美しい街並みを堪能
線路上でランタンを飛ばす光景が有名な十分と、提灯の町並みが美しい九份へ
台北市内でお土産を買い、昼過ぎの便で日本へ帰国
台湾新幹線で台北から高雄市の左営駅へ
台北〜高雄(左営駅)を往復するなら乗り放題パスがお得で便利
台湾新幹線は台北から台中を通り、高雄エリアにある左営駅までを結ぶ高速鉄道です。きっぷは日本の新幹線のように、通常のきっぷや事前にネットで買うことで安く帰る早割的なきっぷがありますが、台北〜高雄を往復するなら、例え日帰りでも外国人向け3日間乗り放題のきっぷを買うのがお得です!
台北〜高雄の往復だけで元が取れる上、気が変わったときに途中下車も自由にできるので便利です。指定席の予約も可能ですし、自由席で気ままに途中下車してみるのもアリです。
事前にkkdayやklookといった日本語対応の旅行サイトで予約しておき、台湾新幹線の駅の窓口で引き換えるのが便利です。焦らないためにも、台湾についたら早めに新幹線の駅に寄っておいて、窓口で引き換えをしておくと良いです。
また台湾新幹線は結構混雑するので、引き換えのついでに指定席を取っておくのも大事です!(実は引き換え前にネットでも座席指定できますが、複数人の座席指定は融通が聞かず難しかったので窓口でお願いしました。)特に台北駅は始発駅ではないので、自由席に座るなら台北市内東部にある南港駅から乗った方が良いと思います。
引換時や乗り放題きっぷ利用時はパスポートの提示が必要なので注意!(これに関係なく海外旅行中は常にパスポートは携帯すべきと思いますが……)
台北駅の台湾高鐵のホーム
それでは台湾新幹線の乗車記です。台北駅はかなり大きな駅ですが、高鐵のアイコンや「HSR」の表記に従って進んで行きましょう。HSRはHigh-Speed Railの略称ですね。
新幹線の改札口に到着。日本と同じく、通常の在来線と新幹線は線路も別、ホームも別、改札も別です。
乗り放題パスを使う場合は、改札口近くにいる係員に声をかけて、きっぷとパスポートを見せて改札内に入ります。
台北駅のホームは地下構造です。日本は地下ホームの新幹線はそこまで多くありませんが、台湾新幹線は台北市内から桃園あたりまでは地下構造が中心になっています。
発車案内はディスプレイで表示されていました。日本の新幹線のように愛称があるわけではないのですが、画面表示で分かるように各駅停車の列車もあれば結構な駅を通過する列車もあります(途中駅での追い抜きもあります)。
事前に時刻表を確認して、目的に合わせて列車を選びましょう。(通過駅が少ない列車は人気が集まり指定席も埋まる傾向にありますが……)
列車が入ってきました。車両は現在も山陽新幹線で使われている700系にそっくりです。台湾新幹線は車両については日本の技術が使われているので、そっくりの車両になっているのです。ちなみに車両型式名も「700T型」とほぼ同じになっています。
新幹線の車両内を探検
さて、車両に乗り込んだところで、新幹線の車両を見てみます。(車内はかなり混んでいたので、一部写真は夜の帰り道に乗ったときの写真です)
今回乗った普通車は、2+3席の5列のシートが並んでいます。見た目も機能も完全に日本の新幹線のシートと一緒です。
海外の特急列車のシートは向きを自由に変えられないことが多いですが、このシートは日本と同様に向きを変えられるので、グループであれば座席を向かい合わせにすることもできます。
シートを横から見るとこんな感じ。旧700系ベースなので窓が大きいのが嬉しいところ。一点だけ日本と大きく違うのは、緊急脱出用の窓と、その窓を割るための道具が設置されているところですね。
ちなみにシートポケットには飛行機でいう安全のしおりのようなものが入っています。
また、客室内に大型荷物を置くためのスペースが設置されていました。正直日本もこれくらいのスペースが欲しいところ……
ちなみに帰りに自由席にも乗ったのですが、博愛座と呼ばれる優先席がありました。特急車両で優先席というのは日本では中々見ませんが、良いシステムだなと思います。
デッキの雰囲気もほぼ日本の新幹線にそっくりです。飲み物が買える自動販売機の設置もありました。
新幹線から眺める車窓
台北駅からしばらくは地下区間が多めですが、ある程度進むと高架区間が中心となり、十分に景色を楽しむことができるようになります。
最高速度も300km/hと日本の新幹線並みのスピードなので、迫力のある車窓を楽しめますよ。
高鐵左営駅で新幹線車両をじっくり観察
2時間ほどの乗車で左営駅に到着です!(ちなみに最速列車なら1時間半ほどで到着します)
折り返しの車両は一旦清掃が入ってから車内に入れるようになります。この感じも日本と同じですね。
そして左営駅は地上駅となっており、特に台北側は日差しが差し込むホームになっているため、新幹線を撮るには最高の場所です。
結構な頻度で運行されているので、入線の様子も見ることができました。
高鐵左営駅から高雄市の中心までは少し距離がある
高鐵左営駅からまっすぐ高雄中心部に行くならMRTが便利
新幹線の左営駅は高雄の中心部からは少し外れた場所にあります。高雄の中心部に行く方法としてはいくつかありますが、分かりやすく使いやすいのは、左営駅からMRTのレッドラインに乗ることです。台北で使えるEasyCardなどの交通系ICがそのまま使えるので便利です。
世界で最も美しい駅ランキングの第2位として話題の美麗島駅も、左営駅からMRTで一本でアクセス可能です。
自分もこの日夕方あたりに行ったので、また後で記事を書きたいと思います。
高鐵左営駅近くの観光スポット、蓮池潭へは台鉄(在来線)で
また、台湾新幹線の左営駅近くには有名な観光スポット、蓮池潭があります。今回自分はまず蓮池潭に向かうことにしました。
蓮池潭へは、在来線で新左営駅から台鉄の左営駅まで移動し、そこから徒歩10分ほどです。名前が似ていてややこしいのですが、台湾新幹線の高鐵左営駅と在来線の新左営駅が乗り換え駅となっており、在来線の左営駅は一つとなりの駅となっています。
この新左営駅から蓮池潭までの移動や、蓮池潭の観光は次回記事にまとめたいと思います。