鉄道好きが行く台湾旅の旅行記、ついに10回目です。インスタで台湾旅行の投稿があったら必ず入ってるといっても過言ではない超有名スポット、十分と九份に向かいます。
十分はランタン上げが有名ですが、鉄道好き的には人で溢れる商店街の中を列車が通る光景も見たかったので、かなりワクワクしながら向かいました。九份は夕方から夜くらいの時間に訪れ、提灯に包まれた夜景を堪能してきました!
流石に人気観光地とあって行きの列車から激混みでしたが、ここでしか見れない風景を満喫できました!

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西門のホテルにチェックインし、龍山寺や台北101を巡る
午前中は国立台湾博物館鉄道部パークへ、午後は行天宮や士林夜市へ
念願の台湾新幹線に乗車し高雄へ。蓮池潭やベイサイドエリア、美佐島駅など美しい街並みを堪能
線路上でランタンを飛ばす光景が有名な十分と、提灯の町並みが美しい九份へ
台北市内でお土産を買い、昼過ぎの便で日本へ帰国
ランタン上げで有名な十份へ
十分へのアクセス
鉄道で行くなら

鉄道で行くなら、台鉄(在来線)に乗ってまずは瑞芳駅へ向かい、そこから平渓線と呼ばれるローカル線に乗って十分駅へ向かうという流れです。平渓線は一時間に一本程度の運行頻度なので、事前にダイヤを確認しておきましょう!
自分たちは寄り道をしましたが、台北から瑞芳は特急に乗れば30分ほど、普通の列車でも60分ほどで着きます。さらに瑞芳から十分は約30分乗って到着です。
平渓線の車内から十分老街が見れるという点が電車でアクセスする大きなメリットだと思っていますが、乗り換えの必要があったり、平渓線が激混みで座れなかったりとちょっと面倒な所もあります。
まあ自分は鉄道好きなので電車でのアクセス一択でした笑
慣れてない人は十分と九份がセットになったツアーが良さそう
電車は乗り換えがあったり混雑が激しいといったデメリットがあるので、海外に慣れていない方は台北発のツアーを使うのも良さそうです。自分は十分を訪れた後九份にも行きましたが、九份に行くためには路線バスに乗る必要があり、更に難易度が上がります(しかも相変わらず混んでいる……)。
ある程度海外と乗り物に慣れていないとしんどい部分もあるので、台北出発の十分と九份がセットになったツアーを事前に予約しておくと安心して楽しめると思います。kkdayの日本語ガイド付きツアーの夜間コースとか良さそうですね。
平渓線に乗って十分へ

瑞芳駅14:00発の平渓線に乗車します。ホーム上にはものすごい人が……座りたいなら早めに並んでおいた方がいいです。

30分ほどで十分駅に到着です。到着直前に十分老街の町並みの中を通るところは見どころなのでぜひ車窓を見ておきましょう!

8割近くの人がこの駅で降りるので駅構内は大混雑。
それでもホームから空へ浮かび上がるランタンが見えてテンションがあがります。
十分の商店街の中を通り抜ける鉄道を間近で堪能!
十分に来たら見たい光景の一つが、狭い商店街の真ん中に敷かれた線路を鉄道が走る光景です。
平渓線は1時間に1本程度しか運行されていないものの、十分駅では反対方面との列車の交換が行われます。つまり、十分駅で降りた後素早く商店街の方まで歩いて行けば、直後に発車する瑞芳方面の列車が商店街の中を通り抜ける様子を見ることができるのです。

十分老街の入口にやってきました。列車が通るギリギリまで線路の上で写真を撮ったりランタン上げをしていますが、係員が線路から人を出していきます。
そして2分後、車両が通過していきました。一応柵はありますが、スレスレまでお店の屋根が伸びていてスリルがあります。

列車が通過していくとすぐに線路の上は人で溢れ、また次々とランタンが上がっていきます。
実際に列車が運行されている線路上にここまで人が溢れている光景は中々見られないので新鮮です。

ちなみにランタン飛ばしは歩いていればそこら中で呼び込みがかかります。超有名観光地ともあって、ある程度日本語が分かるスタッフも多かったです。
台湾最大の滝、十分瀑布まで歩いてみる

十分老街から30分ほど歩いたところに、十分瀑布と呼ばれる台湾最大の滝があります。少々距離がありますが、せっかくなので歩いてみることにしました。

ビジターセンターまでは普通の道ですが、そこから川にかかる大きな吊橋を渡り、自然の中の遊歩道に入っていきます。遊歩道は階段が結構あったりとそれなりに体力を消耗するので注意です。

遊歩道を進んでいくと、觀瀑吊橋と呼ばれる吊橋にたどり着きます。ここは平渓線の橋梁と吊橋が並んでおり、車両の通過時刻に合わせて向かうと、美しい自然の中を走り抜ける台鉄のディーゼルカーを吊橋とセットで楽しむことが出来ます。奥の方に小さめな滝があるのも素敵です。
本数が少なく中々タイミングが難しいですが、時間が合いそうだったらちょっと待ってみてでも見てみると良いかもしれません。

そして十分瀑布に到着です!かなりの幅がある滝で大迫力です。
展望台もあるので写真を撮る場所にも困りません。観光客同士で滝と一緒に写真を取ってもらう列が出来ていたので、4~5分ほど待って撮ってもらいました。
千と千尋の神隠しのような世界が広がる九份
九份へのアクセス方法
十分とセットで楽しむなら瑞芳駅からのバスが便利
十分を楽しんだ後、続いて九份へ向かいます。十分へ向かう際に平渓線に乗り換えた瑞芳駅から九份行きのバスが出ています。多くの系統が走っているので迷いますが、googlemapで経路検索してヒットした系統のバスに乗るのが一番間違いがありません。
多くのサイトでは瑞芳火車站バス停からバスに乗ると書かれていますが、非常に混雑しているので、一つ手前の祖師廟バス停から利用するとスムーズにバスに乗れました。
(ただし台北など他の街から走ってきた系統が中心なので座れない可能性は高いのと、瑞芳火車站始発のバスには乗れないので注意です)
また、九份で降りるバス停は「九份老街」バス停でも良いのですが、その手前の「九份派出所」バス停がおすすめです。この後実際に訪れた様子も書いていきますが、行きは九份派出所バス停で降りて、九分老街(あるいは更に先)のバス停から帰るのがスムーズに観光できます。
台北~九份のバスも便利(ただし混雑には要注意)
なお台北から九份までを直接繋ぐバス路線もあるので、台北市内に宿泊していて、九份だけ行ければよいのであればそちらを利用するのも便利です。帰りだけ台北まで直行バスで帰るというのもアリですね。
ただし、台北市内~九份のバスは途中で高速道路を走るため、定員制となっています。特に帰りは大混雑して中々乗車出来ないこともあるので要注意です。(九份~瑞芳駅なら立ち席でも乗れます)
記事の冒頭でも述べましたが、有名な観光地であるものの混雑が凄まじいので、海外に慣れていない人はツアーの利用も良いと思います。
バスで九份の街へ

祖師廟バス停から乗車し、九份派出所バス停で下車します。九份老街の中では一番標高が低い地点にあるバス停なので、ここからどんどん登っていく感じです。

登っていく「豎崎路」と呼ばれる道は細い階段なので大混雑です。この日は小雨が降っていたので余計に混んでいるように感じました。

階段がずっと続くのでまあまあしんどいですが、階段沿いにずっと提灯が続く光景はとても素敵です。

九份で一番有名なお茶屋さん、阿妹茶樓に近づくと更に混雑は増していき、身動きが取れないレベルに……
九份の定番写真スポット、阿妹茶樓

九份派出所バス停から続く階段の中腹あたりに、阿妹茶樓と呼ばれる大きな茶藝館があります。
九份といえばやっぱりこの景色でしょう!レトロな建物と温かみのある照明と提灯の光が合わさって本当に素敵な景色です。小雨が降っていたのも逆に幻想的な雰囲気になってて良かったです。

しかしとにかくこの周辺はえげつない混雑です……そりゃあ皆写真撮りたいですからね。
結構時間がかかったものの、なんとかいい感じのところで写真を撮ることができました。
さらに夜の九份を歩き続ける

階段はさらに続きます。暗くなるに連れて提灯の輝きがより温かみを増して最高の雰囲気です。相変わらずの混雑ですが……

上の方は屋根がついたちょっとしたアーケード街のようになっていました。レストランやお土産屋も沢山溢れて賑わっています。

階段がある竪崎路と交差する基山街と呼ばれる通りがもう一つの九份のメインストリートです。ここも屋根があるところが多く、レストランも多いので夕食を食べるのにもいい感じです。

九彬街角伝統小吃という店で夕飯を食べました。魯肉飯と綜合丸子湯を注文。
Webページから日本語でメニューが見えるので注文が楽です。(紙に記入してカウンターに持っていって注文する形式でした)
九份から帰るのも一苦労
九份を満喫したのは良いのですが、帰るのも結構大変です。
九分老街バス停は大行列なので、更に歩いて一つ手前の隔頂というバス停から乗って帰りました。ただ、周りに何も無くかなり暗い上、バスロケーションシステムの不具合かあと〇〇分で到着の表示が飛び飛び担っていたりしたので注意です。ただ列は全く無かったので、選択肢としてはアリだと思います。
記事の途中でも述べましたが、台北行きは途中で高速道路を通るため定員制となっているので注意です。また、自分が行きに降りた九分派出所バス停は混雑が酷く全然乗れないので注意です。
事前にネット予約できるツアーバスもあるので、帰りの混雑が心配な場合は手配しておくと良さそうです。kkdayで調べたところ、片道だけ予約できるものがありました。
台湾の旅行記もなんだかんだ10回まで行ってしまいましたが、メインの観光はこれで以上になります。最終日はお土産を買った上で、松山空港から飛行機に乗って帰国しました。