羽田空港~成田空港の地上乗り継ぎで危うく乗り遅れそうになった話:JALで行く新千歳→羽田&成田→ホーチミン搭乗記

今年の春の飛び石連休を利用して、JALの特典航空券で札幌からベトナム・ホーチミンへ行ってきました。
今回は、新千歳空港から羽田空港まで飛行機で移動し、そこからバスで成田空港へ向かい、成田からホーチミン行きの便に乗るという、初めての羽田~成田地上乗り継ぎを試してみました。

羽田~成田間の移動には余裕を持ったつもりだったのですが………結果的にはホーチミン行きの飛行機にギリギリ間に合うという、非常に慌ただしい展開となりました。
この記事では、そんなちょっとハラハラした乗り継ぎを含めた搭乗記をお届けします。これから同じルートで移動を考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

目次

前提:なぜわざわざ面倒な羽田~成田乗り継ぎの航空券を手配したのか

中距離での夜行便が嫌だった&特典航空券の仕様の問題

今回の旅の航空券はこちら、合計37,100マイル+燃油サーチャージ34,140円

私が現在住んでいる札幌から日系航空会社で海外に行こうとすると、大抵は東京経由で向かうことになります。新千歳→羽田→海外といったように羽田空港で乗り継ぎができればそんなに苦労はしないのですが、なんだかんだ成田空港発の便も多いです。

今回自分はJALの特典航空券を使って札幌からベトナムのホーチミンに向かったのですが、ホーチミン行きの羽田発のJALの便って深夜便しかないんですよね。ホーチミンまでの飛行時間は約6時間弱で、ちょっと寝るには飛行時間が短すぎるなと思っていました。一方で、成田発の昼行便なら17:50に出発しホーチミンに現地時間22:20に着くので、しっかりとホテルで休んで翌日から体力フルの状態で活動できると考えました(宿泊費は余計にかかりますが)。

そして残念ながらJALは新千歳~成田の便がありません。有償で国際線を発券する際は、国内線区間としてジェットスターやスプリング・ジャパンの新千歳~成田便が使用できるようですが、特典航空券だと選択することが出来ないんですよね。ということで、新千歳→(飛行機)→羽田→(地上移動)→成田→(飛行機)→ホーチミンという面倒くさいルートで移動することに決めました。ちなみに帰りも深夜便が嫌だったという理由で成田~羽田乗り継ぎをしています。

正直新千歳~成田をLCCで別に取ったほうが楽だと思うのですが、JALの国際線特典航空券は国内線乗り継ぎが一区間無料になるので、面倒でも羽田~成田の乗り継ぎをしようという結論に至りました。

発券した特典航空券

なお今回使用したJALの特典航空券は、ブラックフライデーの減額キャンペーンを使って取っています。東南アジアに行きたいなと漠然と考えていたところにこのキャンペーンがあり、ちょうどホーチミン行きだけ安い特典航空券が残っていたので、じゃあホーチミンに行ってみようと取ったという感じです。

行きはエコノミークラスで札幌→ホーチミンが9100マイル、帰りはビジネスクラスでホーチミン→札幌が28000マイルでした。合計37100マイルで帰りはビジネスクラスにも乗れるという、中々いい感じの特典航空券を発券できたと思います。(ただしこれに加えて燃油サーチャージが34140円かかりましたが……結構な額です……)

結果的にホーチミンは超楽しめたので、ブラックフライデーのキャンペーンには感謝しかありませんね。

いきなり遅延?JAL508便 新千歳→羽田

空港到着前に既に50分遅れのお知らせが……

まず最初に乗るのは新千歳空港11:40発のJAL508便です。一応国際線への乗り継ぎもあるので2時間前くらいを目安に空港に到着しようと向かったのですが、空港に行く途中にメールで50分遅れの見込みというお知らせが届きました。

遅延の原因は機材繰りによるもので航空会社起因になるので、手数料無料で便の変更が可能できる扱いにはなっていました。ただ連休ということもあって、自分が乗るより前の便は満席で振替することも出来ず、諦めて遅れる便に乗るしか選択肢はありませんでした……

ちなみにJALで飛行機の遅延によって別の便に振り返る場合は、webからでも手続きが可能です。メールのリンクや予約管理画面から変更が可能なので、空席があればカウンターで並ぶこと無く、web上で振替が完結します。

遅れのお詫びに喫茶・お食事券をいただく

とりあえず荷物を預けたかったのでチェックインをしたのですが、その時に遅れのお詫びとして1000円分の喫茶・お食事券を貰いました。自分は対人のJGCカウンターで受け取りましたが、自動チェックイン機でも発行が可能みたいです。

空港内の色々なレストランで使えるようでしたが、自分はターミナル内にあるロイヤルホストで使いました。この後の国際線サクララウンジでの滞在時間が減ってしまった分、先にプチ贅沢を楽しみました。

飛行機は全然関係ありませんが、ロイヤルホストのオニオングラタンスープは超美味しいので、食べたこと無い人は是非食べてみてください。感動する美味しさです。

【豆知識】羽田~成田乗り継ぎをする場合は、チェックインできるのは国内線区間のみ

ちなみに、新千歳→羽田、成田→ホーチミンのように羽田~成田を地上移動で乗り継ぐ場合は、新千歳空港でのチェックインが出来るのは国内線区間のみです。荷物を一旦羽田で受け取ったうえで成田空港へ移動し、成田空港で再びチェックインや荷物の預け入れが必要となります。うっかり羽田で荷物を受け取るのを忘れないように注意しましょう!

サクララウンジが満席で入場できず、もう1枚お食事券を貰う

ロイヤルホストでゆったりしたところで、保安検査を通ってサクララウンジへ入ろうとしたら、何やらサクララウンジの入口に行列が。受付の方に話を聞いてみると、ラウンジが満席なので、空席が出るまで並んで待つか1000円分の食事券を貰うかを選んでくださいとのこと。わざわざ並ぶほどラウンジを求めてはないので、食事券を貰うことにしました。

Green Pockets 国内線ゲート店でイチゴサンデーを食べました、ソフトクリームが濃厚で美味しい!

おそらく自分が乗る便が一時間近く遅延したことで、一本後の東京行きと出発時間が非常に近くなってしまい、二本分の東京行きの乗客を受け入れきれずに満席になったのでしょう。個人的には新千歳のラウンジは日常的に使っているので、むしろ食事券でソフトクリームを食べたり出来てラッキーでした。

結局1時間10分遅れで出発

空港でゆったりしている間に、遅延が更に拡大し1時間10分遅れになってしまいました……このあたりから乗り継ぎが心配になり始めます。定刻通りなら4時間半ある乗り継ぎ時間が実質3時間20分になってしまったということなんですが、羽田~成田の最低乗継時間は3時間と設定されているのです。これ以上遅れるとかなりマズい状況というわけです。

フライト自体は順調だったものの、遅れは回復せず……羽田空港に着陸したのも1時間10分遅れとなりました。そして着陸したからスポットまでの移動が結構かかり、飛行機の外に出たのは14時40分ごろになりました。この時点で成田空港からホーチミン行きが出発するまで残り3時間10分といった状況でした。

ドキドキした羽田空港から成田空港への移動

羽田空港から成田空港への移動方法について

羽田空港から成田空港への移動方法は鉄道からバスになると思いますが、乗継で使うなら基本的にはバスがオススメです。料金が高いことと、渋滞が怖いというデメリットはありますが、バスの方がメリットが多いです。

スクロールできます
バス電車
(京急~都営浅草線~京成~成田スカイアクセスを使った場合)
所要時間1時間10分程度1時間40分程度
運賃3,600円1,829円
座席進行方向を向いた座席
充電設備がついていることも
一般的な通勤列車
運行頻度1時間に2~4本程度40分に1本程度
定時性渋滞のリスクがある直通運転先が多いのが不安だがバスよりは定刻(?)

ちなみに電車は時間帯によっては途中でスカイライナーに乗り換えることで早く着くこともできる場合がありますが、特急料金を払って乗換をするくらいなら初めからバスに乗った方が良いと思います。自分も今回はバスを使うことにしました。

羽田~成田のリムジンバスは座席指定制になっています!ターミナルにある自動券売機で事前にチケットを買ってから乗車しましょう。券売機はクレジットカードにも対応しています。

リムジンバスは快適だが、運行間隔と渋滞には要注意!

前の章でバスの方が良いという話をしましたが、今回自分は2つの罠に引っかかりました。まず、バスは結構な本数が出ているものの、たまに謎に運行間隔が30分空く時間帯があります。そして自分はたまたまこの30分空くタイミングに空港に到着してしまいました……多分荷物を預けていなければ前のバスに乗れたのですが……でも海外に行くとなると荷物も増えますし、仕方がないです。

そしてもう一点、渋滞情報は事前に確認しましょう!自分は何も調べずに乗ったところ、実は羽田空港のすぐ近くで事故渋滞が起きており、出発直後にバスが全然進まなくなり超焦りました。なんせ飛行機の遅れ+荷物待ちの時間+バス待ちの30分によって乗り継ぎ時間の余裕は完全に消えており、バスが定刻で走ったとしても荷物預け締め切り10分前に空港に到着するという状態に追い込まれていたのです。(国際線の手荷物預け締め切りは出発時間の1時間前です)

バス自体はフリーWi-Fiが装備されusb充電も可能なので、超快適に過ごせました。ただ渋滞にハマったときは焦りましたね……結局、何とか手続き締め切りの3分前に到着しました。

ちなみにJALの場合、羽田空港の国内線は第1ターミナルの発着、成田空港は第2ターミナルの発着です。うっかり間違えないように注意しましょう。

成田空港で急いでチェックイン&ほんの少しだけサクララウンジも楽しむ

JGC会員なら専用カウンターとファストトラックが使える

ターミナルに到着し、JGC会員向けカウンターですぐにチェックインしました。ほぼジャスト1時間前くらいでしたが、特に問題なく荷物を預けることが出来ました。

そのままさっさと出国します。成田空港は航空会社のステイタスを持っているか上級クラスの利用で保安検査もFAST TRACKといわれる優先レーンを通ることができます。こちらのレーンはまったく並んでおらず、一瞬で手荷物検査と出国審査が済みました。

サクララウンジで定番のJALカレーを食べておく

空港に16:47に到着したのですが、17:00にはサクララウンジの入口までたどり着きました。羽田空港の国際線の混雑を思うと、やっぱり成田は出国がスムーズで良いですね。まあその分アクセスに難ありではあるのですが……

夕方の時間帯は発着便が多く、ラウンジ内はかなり混雑していました。ただ丁度出ていく人が多いタイミングで、席は問題なくゲットできました。

時間はほとんど無かったものの、流石にJALのステイタスを持っていて、しかもJALで海外に行くのに、このカレーを食べずに飛行機に乗るなんて考えられません!定番のJALカレーと少しだけサラダをいただきました。やっぱりこの肉たっぷりのカレーがたまりません。無事に成田空港にたどり着けた安心感もあって余計に美味しく感じました。

結局ラウンジへの滞在時間は15分ほど。カレーだけ食べてゲートへ向かいました。

JAL759便 成田→ホーチミン 搭乗記

ラウンジからすぐ近くのゲートからの出発

勝手に東南アジア行きの飛行機はラウンジから遠いゲートなのかと思っていたのですが、本館のかなりラウンジに近い場所にある63番ゲートからの出発でした。

今回の機材は787-8、JALの中では比較的古いシートを使っている機体になります。

出発20分くらい前から優先搭乗が始まりました。JGC会員である自分はグループ2で乗り込みます。成田空港に着いてから1時間で飛行機に乗り込むところ来て、あまり海外に行く実感がこの時は湧いていません。

足元が広いエコノミークラス最前列を指定

今回搭乗する座席は、エコノミークラス最前列の18Aです。こちらの席は通常よりも足元が広い座席になっています。JGC会員などワンワールドのステイタスを持っていれば無料で指定できますが、それ以外の人が指定するには追加料金が必要です。(日本~東南アジアは6,000円)

足元が広く、窓側に座っても隣の人を気にせずに外に出れるという大きなメリットがありますが、離着陸時にモニターが使えないのと、前方に荷物を入れることが出来ない点には注意が必要です。特に前方に荷物を入れられないのが結構面倒なのですが、自分は足元の広さを何よりも優先したいと思う派なので、結構最前列を取ることが多いです。

実際にモニターを出すとこんな感じです。テーブルとも結構干渉するので、食事中に画面を見るのも厳しいですね。それでも隣の人を気にせずに外に出てトイレに行けるのは良いです。

唯一心残りだったのは、窓側を選ぶなら進行方向右側のK席にしておけばよかったという点です。途中、台湾の夜景が美しく見えたそうで、ぜひ自分の目でも見てみたかったです……

18:20、飛行機は離陸しました。ホーチミンまで約6時間の空の旅となります。

やっぱりJALの機内食は美味しい

離陸して約20分後、まずはドリンクのサービスから始まります。国際線なのでアルコールも注文できますが、自分は安定のスカイタイムを注文しました。一緒にあられ類が入ったおつまみミックスも配られました。

そして離陸後約1時間、お待ちかねの機内食がやってきました。和食と洋食の2択でしたが、今回は洋食にしてみました。

メインのパスタは、緑色のソースが目を引く一皿でした。料理名が「チキンのレモンクリーム煮 煎茶風味 ペンネ添え」とのことで、煎茶の風味でこの色になっているようです。実際に食べてみると、爽やかな味わいでとても美味しかったです!

そしてJALの日本発便の定番のデザート、ハーゲンダッツの限定味もいただきました。メープルクッキー味は自分の好みど真ん中で最高です!

あっという間にホーチミンに到着

6時間とそれなりの飛行時間ではありましたが、食事を楽しんだあと映画を1本見て、あとは機内Wi-Fiで現地での観光を計画していたらあっという間に時間が過ぎていきました。

JALはエコノミークラスでも1時間は無料でWi-Fiが使えます。それ以上の使用は課金が必要ですが、フライト中ずっと使えるプランは18.8ドル(約2900円)ほどです。JALカードで支払うと2ドルの割引があります。
安いとは言いませんが、自分は調べ物がしたかったので課金しました。普通にブラウザで調べ物するのには困らない速度で大変助かりました。

着陸時はホーチミン市内の夜景が綺麗に見えました!想像以上に広く栄えている街なんだなと感じましたね。

そして定刻どおりホーチミン、タンソンニャット国際空港に到着しました。

入国審査のエリアは写真撮影が禁止なのでここからは文章のみになりますが、タンソンニャット国際空港の入国審査は時間がかかることで有名です。自分の場合、入国審査の列に並び始めたのが22:35で、入国審査が完了したのが23:16でした。入国に約40分ほどかかったということですね。

無事制限エリアの外に出たときには23:20になっていました。この時間帯に到着する場合はホテルのチェックイン時間には注意したほうがよさそうですね。

どうやら入国審査の優先レーンを通る権利が旅行サイトで販売されているようです。自分は使っていないので詳細は不明ですが、検討しても良いのかもしれません……

まとめ

長い記事になりましたが、最初の新千歳から羽田行きの便が大幅に遅延してしまい、成田から出発のホーチミン行きの飛行機に危うく乗り遅れるかもとハラハラした搭乗記をお送りしました。羽田〜成田の乗り継ぎはどうしても遅れるリスクが様々なところに潜んでいるので、正直あまりオススメできるものではないですね……自分も今後はなるべく控えるようにしたいと思います。

ちなみに過去自分は羽田空港で国際線から国内線に乗り継ぐ経験もしています。こちらは問題なくスムーズに乗り継げています笑
よければぜひご覧ください。

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